喪中の期間にお中元の時期を迎えると、贈ってもよいのか悩むところです。
毎年贈っているから、お中元を送ったほうがいいのか。
それとも喪中には、お中元やお歳暮などは送るべきではないのか。
喪中にいつも贈ってくださる方からお中元が届くこともありますよね。
そんなときは普通に受け取って大丈夫なのか。
お返しはどのようにすればよいのか。
などと分からないことがたくさん浮かぶものです。
喪中の期間のお中元のやりとりについてまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
喪中の期間のお中元はどうするべきか
喪中の期間のお中元やお歳暮は、普段どおりに贈っても問題はありません。
お中元は「その年の上半期にお世話になったお礼」として贈るもので、
お歳暮は「その年1年間のお世話になったお礼」として贈るもの。
お中元もお歳暮も季節の挨拶であり、感謝の気持ちを表す贈り物です。
年賀状や御年賀、お祝い事などは、喪中にはふさわしくはありません。
でも日頃お世話になっている人への「ありがとう」の気持ちなのだから、お中元もお歳暮も喪中期間であろうと全く関係なく送ってよいものなのです。
ただし注意点もあります。
古来から日本では、死は「穢れ」という概念があり、喪中の人からの贈り物を「穢れが移る」として好まない人もいます。
もちろん現代では気にしない人がほとんどでしょうが、気にする人がいるのも確かです。
相手によっては、四十九日が過ぎた忌明け後にお中元やお歳暮を送るようにしておくと良いですね。
お中元は喪中だとのしはどうなる?
お中元は喪中にはのしを変えます。
通常の「紅白蝶結びの水引」がかかっているものではなく、無地の短冊か水引・熨斗がついていない無地の掛け紙を使用しましょう。
※ 熨斗とは何か→ お中元ののしは必要?不要なのはどんな時?書き方とマナー
表書きはそのまま「お中元」で構いません。
また、忌明けを待てばお中元のシーズンが終わってしまう、ということもありますよね。
そんなときは、お中元であれば
「暑中見舞い」「暑中御伺い」
「残暑見舞い」「残暑御伺い」
として、お中元の時期からずらして送ります。
※ お中元の時期を確認するならこちら→ お中元を忘れてたどうしよう!7月下旬から8月になってもできること
デパートや百貨店でお中元の品を購入するのなら、係の人に喪中であることを告げれば、相応しい掛け紙を用意してくれるかと思います。
ネットショップでも各種のし紙に対応しているショップであれば、喪中のとき用の無地の掛け紙や短冊で対応してくれるところもあるはずです。
贈る品物は、華美なものは控えましょう。
華やかなお花などを送るのは、避けたほうが良いとされています。
喪中のときのお中元のお返しは
喪中のときのお中元のお返しも、いつもと同じ対応で大丈夫です。
お礼状も普段通りで。
お中元やお歳暮はお返しをする必要はないものではありますが、毎回お返しをしているのなら、喪中だからといって控える必要はありません。
ただし、これも四十九日の忌明けを待ってから贈るほうが良いとされています。
するとお中元の時期からずれてしまうというときは、お返しの場合もその時期により
「暑中見舞い」「暑中御伺い」
「残暑見舞い」「残暑御伺い」
として送るようにしましょう。
掛け紙は無地を使用します。
故人宛てにお中元が送られてきたら
故人宛てのお中元をいただくこともありますね。
お中元を送ってくださった方は、ご不幸を知らずに季節のご挨拶をされているのでしょう。
できるだけ早めにお礼状に、お中元のお礼、亡くなったこととお知らせが遅れたお詫びを書いて送るようにしましょう。
故人としかつながりのない相手であれば、今回をもってお中元やお歳暮のやりとりを終えても失礼とは言えません。
だからこそお礼状は丁寧に、ハガキではなく手紙で書いておきたいところです。
※ 喪中の際のお礼状の書き方→ お中元のお礼状は喪中のときはこう書こう 例文と代筆するときの注意点
まとめ
喪中のときでも、お中元やお歳暮といった季節の挨拶は、例年通りにやり取りしても構いません。
※ ちなみに相手が喪中の場合は?→ 喪中の人へのお中元は贈っても良い?マナー&お礼をいただいたら
色々と心労もありつらい時期ですが、特に難しく考える必要はありません。
お中元やお中元のお礼は、四十九日の忌明け後に贈ること。
掛け紙は水引き・熨斗のない無地のものを使用すること。
故人にお中元をいただいたら、速やかにお礼状と亡くなったことを伝えること。
考えるべきなのはこれくらいです。