胆嚢炎になると、気をつけなければならないのが食事です。
食事内容によっては、胆嚢炎の症状を悪化させる恐れもあります。
口に入れるものには充分な注意が必要。
ご本人だけでなく、胆のう炎を患ってしまわれた方のご家族の、食生活の参考になると幸いです。
胆嚢炎の食事
胆嚢炎の食事は、注意すべき点がたくさんあります。
先日、母が高熱を出したので病院へ連れて行きました。
そこで【胆嚢炎】と診断されたのです。
母に見られた症状は、腹部の痛み・違和感。
高熱と吐き気でした。
ただしインフルエンザにも同時にかかってしまったようで、お医者様の話では、高熱はむしろそちらが原因だったそうです。
現在も治療中ですが、食事には気をつけるよう厳重注意されています。
そこで今後のために、胆嚢炎の食事についてまとめました。
胆嚢炎・胆石症の方の食事
胆嚢炎や胆石症の診断を受けたばかりだったり、退院したばかりだったら、まずは詳しく「摂って良い食事内容」を主治医の先生に聞いておくことが大切です。
というのも、胆のう炎は人によって症状の出方が違うし、程度によって制限される食事内容も違ってきます。
その人の病状に合わせた食生活をしていく必要があるのです。
とはいえ胆嚢炎や胆石症の方に共通する食事内容は、ある程度あります。
私の母が勧められたのは、おかゆやうどんなどの消化の良いもの。
症状が落ち着くまではそれしか食べないように、とのことでした。
そしてそれだけだと栄養不足になりがちなので、点滴代わりにポカリスエット500mlを1日1本飲むこと。
食欲がなかったり痛みに不安があるときは、ポカリで乗り切るのも良いですね。
でも、おかゆ・うどんだけではストレスになります。
可能な限り、できる範囲での「おいしいもの」を食べてもらいたいですよね。
そこで摂ってもよい食べ物を調べました。
● 豆類(納豆・豆腐・おから)
● 海藻(ひじきなど)
● ビタミンたっぷりの果物(いちごなど)
重湯やスープなどがベスト。
とにかく消化の良いものを。
酸味の強いフルーツは避けます。
あまりたくさんはないですね。
料理のバリエーションに苦労しそうな。
そして食事の注意点を挙げておきます。
□ 主に食物繊維(野菜)をしっかり摂る
□ ビタミンC・ビタミンEをたくさん摂る
食事はとにかくバランス重視で。
偏りなく満遍なく、様々な栄養素を摂るのが大切のようです。
食物繊維が便秘予防になるのはご存じのとおりですが、便秘は腸の内圧を上げるそうで、それが痛みの発作を呼んでしまうことがあるらしいです。
便秘はしないに越したことはありませんね。
ビタミン類は胆汁を排泄する働きがあるそう。
そのため胆石の予防にもなります。
果物や野菜をしっかり食べましょう。
胆嚢炎で食べてはいけないもの
胆嚢炎で食べてはいけないものはこちらです。
● コレステロールの多い食材
● 脂肪分の多い食材
● 刺激のある食材
コレステロールの多い食材は、お肉や魚の脂身。
脂肪分の多い食材はバターや天ぷらなど。ウナギのかば焼きなどもNGなようです。
タコとかイカ・エビもダメ。
辛いものなどの刺激の強い食べ物はいけません。
タバコやアルコールも厳禁。
コーヒーもいけなかったようで、私の母はコーヒーを飲んで具合が悪くなっていました。
とにかくバランス重視で食事内容は考えたいですね。
大切なことですが、胆嚢炎の程度によって食事内容は違います。
まずは主治医に確認し、ご自分に合った食事内容を決める必要があります。
胆嚢炎の再発を予防しよう
胆嚢炎の再発を予防するための覚え書きです。
● 無理のない程度の運動
運動不足による肥満は、胆のう炎の原因の一つ。
太り過ぎないように、体を動かすことが大切。
予防のためですから、運動などは胆嚢炎から回復してからにしてくださいね。
● ストレスを溜めない
なんの病気でもそうですが、やはり胆嚢炎もストレスが引き金になってしまうことも。
いずれにせよストレスはないに越したことはありませんね。
● 高カロリーの食事は避ける
高カロリーの食事は体に負担をかけます。
内臓を酷使する食事内容はいけません。
● 食事は規則正しい時間に
胆汁の濃度は、食事の間隔が長くなると高くなります。
あまり長時間あけず、きちんと食事を摂るようにしましょう。
朝食を抜くのもいけません。(食事を摂らない時間が長くなってしまうため)
まとめ
胆嚢炎や胆石症は、放っておいて良くなる病気ではありません。
悪化すると重篤な状態に陥ってしまう恐れもありますので、本当に注意深く自分の身体と向き合うことが重要です。
胆のう炎の食事は制限されることが多く大変ですが、せっかくの食事を少しでもおいしく楽しみたいものですね。
コーヒーが大好きで一日2-3杯飲んでいましたが今は胆嚢炎で一日1杯にしていますが1杯でも飲まない方が良いのでしょうか?
山口様、コメントありがとうございます。
コーヒー美味しいですよね。
私も大好きで、1日に3杯は飲みます^ ^
さて、コーヒーと胆嚢の問題ですが…
私の母の場合は、発病当時はコーヒーを控えていました。
それは、実際に母がコーヒーを飲むと、具合が悪くなることが多かったためです。
ただ、一般的にはコーヒーが胆のうに悪影響を及ぼすとは言い切れないかと思います。
逆に、コーヒーが胆石のリスクを下げるという記事も読んだことがあります。
専門家でないと確かなことは言えませんが、一口にコーヒーと言っても、ブラックかミルクや生クリームを入れるのか、砂糖は入れるのか、などということでも変わってくるのではないでしょうか。
ブラックでコーヒーを飲まれるのであれば、そんなに気にされることもないかもしれませんね。(※あくまで個人的感想です)
シュガー(糖分)が多いとか、脂肪分の多い生クリームを入れるとかであれば、良いか悪いかで言えば良いとは言えないかもしれません。
私の母の場合、甘いコーヒーが好みでした。
シュガー2本、たっぷりの粉末クリームを入れたコーヒーです。
今思えば、コーヒーよりも砂糖とクリームが良くなかったのかな、とも思います。
それにもしかしたら胆のうがどうというより、もしほかの部位が弱っていれば、そちらから来る不調であるとも言えなくもありません。
ただ、これは全て個人的感想であり、山口様の症状や状況に当てはまるものだとは言えません。
山口様の病状をよく把握されている主治医に尋ねてみることが、最も信頼できる答えだと思います。
山口様の体調が一日でも早く回復されることを、好きなコーヒーを楽しめることを、心より願っております。
どうかお大事になさってください。