カサカサとしてかゆい乾燥肌。
乾燥が進むとお肌が粉吹きイモのように、白く粉をふくことがあります。
服の裏地に真っ白な粉が無数についているのは、本当にイヤな気分になるものです。
たかが痒み。
たかが粉吹き。
と思いますが、自分の肌から粉が落ちてくるのは不快だし、結構ストレスですよね。
そんな乾燥肌の粉吹きを治すべく、粉吹き肌の治し方をまとめました。
粉吹き肌に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
乾燥肌で粉吹きが全身に!
乾燥肌で粉吹きが全身に出る。
私自身、冬になると乾燥がひどく「肌の粉吹き」に毎回悩まされています。
これまでいろいろと手立ては打ってきました。
粉吹き肌の体!乾燥で粉をふく体への保湿クリームの選び方と改善策
今回はもっと深く、お肌の乾燥と粉吹き肌について掘り下げてみましょう。
お肌トラブルの原因は乾燥が主です。
その乾燥肌の原因は、一つではありません。
乾燥するということは、肌の水分量が低下してしまっているから。
この「肌の水分量」とはよく耳にしますが、具体的に何なのでしょうか。
ちょっとややこしい話になりますが、でも「なぜ自分の肌が粉吹き状態になるのか」の原因は知っておきたいところです。
その3つとは
① 角質層の崩れ
② 細胞間脂質の減少
③ NMFとケラチンの減少
という3つの要因が挙げられます。
角質道とは
ほんの0.02ミリほどしかありませんが、レンガのように20層ほどの細胞が重なり合ってできています。
そのレンガのように重なり合った角質がめくれて崩れてしまうと、肌表面がガサガサになり、その崩れたところから肌の水分が逃げ出してしまいます。
細胞間脂質とは
角質の細胞はレンガのように重なり合っていると前述しましたが、細胞間脂質は、そのレンガ状の細胞を固定するセメントに似た役割を持っています。
この細胞間脂質が角質間の隙間を埋め、肌の水分が内側から逃げるのを防ぎ、また外部から受ける刺激からも肌を守ります。
レンガの隙間を埋め角質層を整えているだけでなく、細胞間脂質はそれ自体が保湿機能を持っています。
細胞間脂質の主成分は「セラミド」です。
NMFとケラチンとは
「天然保湿因子」と呼ばれるものです。
NMFの主成分はアミノ酸。
尿素も含まれています。
ケラチンはタンパク質の一種です。
NMFとケラチンは角質細胞内に存在します。
お肌に水分を取り入れ、その水分を捉えて逃がさない働きを担っています。
つまり「吸湿」と「保湿」の働きをしてくれるので、細胞のうるおいは保持されているのです。
お肌の乾燥や肌荒れ、粉吹きなどのトラブルの原因は、これら3つのどれか、あるいはすべてがうまく機能しなくなったことが主な理由だと考えられます。
その理由もさまざまです。
例えば
□ 肌に刺激を与えすぎているため
洗顔や体の洗いすぎ。
ゴシゴシこすったり、掻いたりしている。
刺激の強い洗浄剤や、化粧品などの多用。
お風呂やシャワーのお湯が熱すぎる。
などと皮膚にかかる刺激が強いと、角質層が無理にはがされたりして、角質の乱れの原因になります。
□ 保湿不足・水分不足
乾燥した外気や、エアコンの風などを受けて、お肌は乾燥しがちです。
正常に機能していれば、角質・脂肪間脂質・NMFなどの働きでお肌の水分量は保たれているはずですね。
しかし外界から受ける乾燥が激しいと、やはり外側からもしっかり水分を取りこみ、保湿してあげる必要があります。
顔であれば化粧水や乳液、ボディーであればクリームなどの保湿剤を使って、外側からケアすることは重要なのです。
また、経口からの水分補給も忘れてはいけません。
□ 紫外線を無防備に浴びている
紫外線の浴びすぎがお肌によくないのはご存じのとおりです。
しかしそれは単に「日焼けするから」とか「シミになるから」ということだけではありません。
紫外線を浴びすぎると、角質はごわごわとしがちです。
これは日射しを受けたことにより、角質が刺激から守ろうと厚くなってしまったからです。
角質が厚くなるとターンオーバーも乱れ、健康な肌状態とはいえなくなります。
紫外線の強い夏場に多い「角質肥厚」ですから、主に冬場の乾燥した時期に「粉吹き」が起こる方は当てはまらないかもしれません。
でも紫外線を受けて、お肌が乾燥してしまうことは確か。
日頃から紫外線対策はしっかりしておきたいものですね。
紫外線の肌への影響 紫外線UVAとUVBはお肌にどうダメージを与えるか
□ 栄養不足
必要な栄養が足りていないと、お肌の調子が良くなることはありません。
新陳代謝がうまくいかず、カサカサと乾燥しがちに。
乾燥が進めば、もちろん粉吹き肌の原因になります。
□ 加齢
若い頃はお肌が潤っていても、年齢を重ねるにつれてお肌は乾燥しやすくなるものです。
加齢によって角質層の働きもうまく機能しなくなるのは、仕方がないことです。
お年寄りに粉吹き肌の方が多いのも、加齢によって乾燥が進んだためです。
これを防ぐには、外側からの保湿と食べ物での栄養に気をつけるのが大切です。
粉吹きの治し方
粉吹き肌の治し方は、ご自分の粉吹きの原因、つまりお肌の乾燥がどうして起こったかを把握しておく必要があります。
「あの人にはこのクリームが効いたらしいけど、自分には効かなかった」
「この方法が粉吹き改善に良いと聞いたけど、自分には全く効果がなかった」
なんてことはよく聞く話ですよね。
粉吹き肌はなかなか改善しません。
いろんなクリームを塗って試したけれど、一向に良くならない!なんてこともよくあります。
人それぞれ、乾燥する原因や肌質自体が違うので、当然といえば当然です。
前章の肌トラブルの原因を見て、ご自分が当てはまりそうなところがあれば、そこを改善すると粉吹き肌の解消にもつながるかもしれません。
ゴシゴシと肌に刺激を与えていないか。
過剰に洗い過ぎていないか。
ちゃんと正しく保湿をしているか。
栄養や水分不足になっていないか。
年齢に応じたケアをしているか。
まずはそこをチェックです。
結局は、肌が粉をふく原因はシンプルな理由だったりします。
その原因に辿り着くのが大変なのですが、それが分かれば、粉吹き肌改善への大きな一歩になるはずです。
フェルゼアは乾燥肌に効くのか
フェルゼアは乾燥肌に良いと聞き、さっそく試してみました。
私はこれまで、粉吹き肌解消のために様々な保湿剤を試していたのです。
結果、ニベアのプレミアムアドバンスが私には効果があって、ずっとそれを愛用していました。
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私の粉吹きはほとんどが脚に出ており、下半身のみでした。
上半身はほんのわずか、時々インナーに白い粉がくっついている程度だったのです。
これもニベアプレミアムボディミルクで、ちゃんと治まっていました。
しかし突然の上半身の粉吹きが始まり、それがどういうわけかニベアでも落ち着きません。
脚には今でも絶大な効果があるのにも関わらず、です。
おなじように保湿しているのに、入念にクリームを塗っているのに、これはどういうわけでしょう。
そこで辿り着いたのがこちら
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ドラッグストアで発見して購入し、試してみました。
前回の記事がこちらですが……
粉吹き肌の体!乾燥で粉をふく体への保湿クリームの選び方と改善策
ここでも書いたように、フェルゼアDX20ローションで私の上半身の粉吹き状態は見事に沈静。
フェルゼアに含まれる「尿素」は、NMF(天然保湿成分)の一つですから、これが角質を整えてくれたのではないでしょうか。
前回は「ほとんど気にならないくらい」粉吹きが改善していました。
それはつまり「少量の粉吹きが残っていた」ということ。
そこからさらにフェルゼアを使い続けて、1ヶ月ほど経過した最終報告ですが、フェルゼア使用から3週間ほどで、粉吹きは全くしなくなりました。
かゆみはたまにありますが、粉は吹きません。
ただ、風邪をひき高熱が出て寝込んでしまい、3日ほどお風呂に入れなかったときがあるのですが、そのときは粉をふいてしまいました。
でもその後もフェルゼアを続けていて、粉吹きが復活したことはありません。
この結果を見て考えるのは、きっと私の粉吹き肌の原因は「乾燥」だけではないのだろうな、ということ。
なぜかというと、フェルゼアを使わなければきっと粉吹きが再発するのが分かるからです。
ですから乾燥だけが原因ではなく、恐らく栄養的な部分もあるのではないかと思っています。
内面からの保湿にも、これから取り組んで行くべきなのでしょうね。
まとめ
全身が粉吹き状態であることは本当に憂鬱で、心底イヤなものです。
お風呂などで服を脱ぐたびにうんざりして、気分も沈んでしまいます。
フェルゼアに限らず、ご自分の「これを使えば大丈夫」という保湿アイテムを一つでも見つけておくことは大切ですよね。
体から粉が吹かないというだけで、精神衛生上かなり良いことだと実感しています。
ぜひ、ご自分に合った保湿剤を見つけてみてください。