かかとが乾燥して硬くなった角質がひび割れる。
とっても痛いですよね。
これって本当に乾燥?
ひょっとして水虫?
乾燥と水虫の見分け方と、乾燥かかとのケア方法をまとめました。
かかとが乾燥で割れる
かかとは乾燥で割れるというイメージがありますが、乾燥だけが原因ではありません。
考えられる原因は、主に3つ。
・靴の摩擦
・血行が悪い
【乾燥によるもの】
人の皮膚には皮脂腺があり、皮脂の膜で覆うことにより外気からの乾燥を防いでいます。
しかし足の裏にはこの皮脂腺がなく、そのため乾燥による影響を直に受けやすくなってしまうのです。
そして加齢によって古くなった角質がうまくターンオーバーできなくなり、かかとの角質が厚く硬くなります。
【靴の摩擦】
サイズの合わない靴を履いていたり、長時間立ったままで過ごすことの多い人は、常に足裏には体重がかかり負担を受けています。
摩擦やかかる圧によって角質が徐々に厚みを増し、カチカチかかとになりやすくなるのです。
【血行が悪い】
冷え性のタイプに多いのですが、血行が悪いと皮膚のターンオーバーにも支障が出やすくなります。
特に冷えがちな足は要注意。
かかとの角質もはがれにくくなり、硬く分厚くなっていきがちに。
かかとのひび割れで水虫と乾燥の違いは?
かかとのひび割れで水虫と乾燥の違いも知っておきたいところですね。
両者の区別がつかないと、間違ったケアをしてしまいかねません。
そのかかとのひび割れが水虫か乾燥かというのは、大前提として、正確なところは医師でないと判断できません。
そうは言っても、ある程度の判断の目安は欲しいところ。
足の状態をよく見ながら、チェックしてみましょう。
□ かかとが粉をふいたように白い
□ かかとに痒みはない
□ かかとをこすると皮がめくれる
□ 足指の間がふやけていたり、皮が剥けて赤くなっている
□ 足裏や足のふち、指の付け根に赤いブツブツがある
足の指の間などに明らかな水虫があれば、分厚くなったかかとは水虫のせいかもしれません。
水虫は「白癬菌」というカビの一種です。
水虫が原因であれば、当然ケア方法も変わってきます。
乾燥で分厚く硬くなったわけではないので、普通の保湿ケアでは治りようがないのです。
市販薬を使用するのも良いですが、やはり確実なのは病院へ行って治療すること。
水虫は家族に移る可能性のある病気ですから、しっかりと治療することをおすすめします。
かかとのひび割れのケア
かかとのひび割れのケアは、角質を「やわらかくする」か「削る」かです。
⒈ お風呂に浸かるか、5~10分ほど足湯をする
⒉ 角質が充分にやわらかくなったら、タオルで水気を拭き取る
⒊ 化粧水を染み込ませたコットンをかかとに貼ってラップする
⒋ ソックスを履いて10~15分ほど置く
⒌ 最後に保湿力の高いクリームを塗りながらマッサージ
⒈ お風呂か足湯で足を浸し、角質をふやけさせる
⒉ かかとケア専用のやすりを、同一方向に向けてかけていく
⒊ 削り過ぎないよう適度に削る
(入浴後は皮膚が柔らかく、つい削り過ぎてしまいがちなので要注意)
⒋ 保湿クリームを塗り込む
⒌ ソックスを履いて就寝
角質をやわらかくするために保湿クリームなどでしっかり保湿するのは、毎日続けたいところです。
しかし、かかとの角質を削るケアは、毎日やるのはよくありません。
削り過ぎてかかとの状態を悪化させてしまったりする恐れもあるので、充分に注意したいですね。
靴のサイズが合わないとか、立ち仕事などで足に負担がかかりすぎている場合は、足へのダメージを減らせるよう工夫が必要です。
ぴったりサイズの靴を選ぶ。
インソールで足への衝撃を緩和する。
などと、かかとの角質を厚くさせないように意識して生活しましょう。
まとめ
かかとが乾燥で割れるのは痛くてつらいものです。
毎日の保湿ケアを続けることで、少しずつでも改善できるようにしたいですね。
かかとが割れて痛みがひどい場合は、放置しておくと傷口から感染症を起こしたり、歩行に支障が出る場合もあります。
程度によっては、たかがかかとのひび割れと思わず、きちんと皮膚科での診察を受けましょう。