紫外線対策

紫外線の肌への影響 紫外線UVAとUVBはお肌にどうダメージを与えるか

投稿日:2018年2月16日 更新日:

紫外線が肌に悪影響をもたらすことは、よく知られている事実です。

しかし一言で「紫外線」といっても、波長の長短で種類があります。

日焼け止めなどでよく見かける「UVA」や「UVB」がそれです。

波長が違うということは、同じ紫外線であっても私たちに与える影響も少し異なってきます。

紫外線対策をしっかりするためには、紫外線の種類や、それらがもたらす影響がどんなものかを知っておくことも大切なのです。

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紫外線の肌への影響

紫外線の肌への影響は、一番に思いつくのが日焼けではないでしょうか。

真夏に強い日差しを浴びていると、肌がひりついて日焼けを起こしますが、これもご存じのとおり紫外線の影響の一つです。

日焼けした肌は、季節が過ぎて元の色に戻ったように思えても、皮膚細胞は傷ついてしまっています。

蓄積されたダメージが、数年後のお肌のシミやシワのもとになっているのですね。

また、強い紫外線を浴び続けることは、皮膚がんのもとにもなります。

レジャーやアウトドアにはあまり行っていなかったから大丈夫、なんてことはありません。

私たちは日常的に紫外線を浴び続けています。

外出時はもちろん、ちょっとお洗濯を干すとか、ゴミ出しに行くなど。
そして室内にいても、窓ガラスを通過して紫外線は降り注いでいます。

こうして蓄積された日常的な紫外線が、色素沈着や老化の原因になるのです。

光老化という言葉をご存知でしょうか?

太陽光線によって影響を受け、皮膚に表れるシミやソバカス、シワなどの老化現象のこと。

なんと老化の原因の8割ほどは、この光老化だとさえ言われています。

日焼けの肌への影響は?光老化からお肌を守るためにはなにをすべきか

もちろん紫外線には悪影響しかないわけではありません。

● 生体リズムを整える
● 新陳代謝を促進する
● ビタミンDを合成し骨を丈夫にする
● 殺菌効果

などの良い影響もあるのです。

植物だって、太陽光がなければ生きていけません。
今の私たちがこうして存在できているのは、太陽があるから。

それは踏まえたうえで、避けられるのなら避けておきたいのが「お肌に影響のある」紫外線。

その前にまず、太陽光線の種類について再確認しておきましょう。

太陽光の波長の種類

太陽光線の波長の種類は、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波、ニュートリノとあります。

紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の虹の色が可視光線です。

可視、つまり目に見える光線ということですね。

この色の端同士、紫と赤ですが、紫色の外になると紫外線で、赤色の外にあるのが赤外線です。

可視光線の赤色の外にあるのが赤外線。
赤外線は赤色よりも波長が短く、目には見えません。

赤外線は、遠赤外線、中赤外線、近赤外線の3つに分かれます。

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可視光線である紫色の外にあるのが、紫外線です。
これも目に見えません。
紫色よりも波長が短い紫外線ですが、その波長の長さによってさらに3種類に分かれます。

それがUVA(紫外線A波)UVB(紫外線B波)UVC(紫外線C波)の3つなのです。

紫外線UVAとUVBとUVC

紫外線UVAとUVBとUVCについて詳しく見ていきましょう。

UVA(紫外線A波)とは

UVAは長波長の紫外線で、3種類の紫外線の中でも最も波長の長いものです。

そのため窓ガラスやカーテン越しにも、私たちの肌にまで届きます。

肌に届く紫外線の9割程度は、このUVAだとされています。

浴びてすぐわかるような急激なダメージを、即座に肌に表してくるものではありません。
しかし蓄積されて、肌のたるみやシワなどの、いわゆる光老化を引き起こす要因となっています。

私たちの皮膚は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という構造になっています。

UVAは長波長の紫外線であるため、表皮を超えて真皮にまで到達します。

曇りの日や雨天でも油断ならず、通年通して対策を取っておきたい種類の紫外線だといえます。

UVB(紫外線B波)とは

UVBは中波長の紫外線。

炎症やシミの原因として知られていますね。

肌へのダメージが強く、短時間浴びても「サンバーン」という日焼けによる肌の炎症を起こします。

日焼けをしてヒリヒリしたり、水泡ができたりしますが、これはUVBの影響。

そしてその数日後には肌が黒くなっていくと思いますが、これは「サンタン」といって、色素を沈着させる働きもあるのです。

UVBがしみの原因とされるのは、このためなのですね。

UVBは私たちのお肌の表皮細胞やDNAまでも傷つけます。

非常に影響の強い紫外線で、しっかりとした対策が必要です。

UVC(紫外線C波)とは

UVCは強い殺菌作用があり、生体にとっては最も危険。

強い殺菌作用があり、遺伝子にまで影響が及ぶ、生体にとっては最も危険な紫外線。

ただし短波長の紫外線であり、オゾン層で吸収されるため、通常は地上にまで到達することはありません。

まとめ

紫外線A波(UVA)は、シワやたるみの原因となり、紫外線B波(UVB)はシミなどの色素沈着の原因となります。

特にUVAは、日常的に誰もが無自覚に浴びている紫外線です。

窓ガラスも通過してお肌に届くため、例えば赤ちゃんを日当たりの良い窓辺に長時間お昼寝させるのは、やめておいたほうが良いかもしれません。

UVAやUVBのことをよく分かっておけば、それに応じた対策ができるというもの。

普段から気をつけて、紫外線対策を万全にしていきたいものですね。

日焼け止めの正しい塗り方はこちら → 日焼け止めを塗っても焼ける?正しい日焼け対策を始めよう

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