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インフルエンザ陰性だったのに高熱が続く 再検査と治療について

投稿日:2018年2月15日 更新日:

インフルエンザが蔓延する時期に、高熱や悪寒、筋肉痛や関節痛などの症状が出たら、「インフルエンザにかかっちゃったかな?」と思いますよね。

でも病院へ行ってインフルエンザの検査をしたら、まさかの「陰性」判定。

こんなに熱があるのに?
どう考えても普通の風邪じゃないけど。

と、不満に思いますよね。

もちろんインフルではないほうが良いけれど、これだけ症状が強いと、本当はインフルエンザだったんじゃないかと疑ってしまいます。

インフルエンザ検査で陰性だったときの、再検査の必要性と治療についてまとめました。

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インフルエンザ陰性なのに高熱が続くなら

インフルエンザは陰性だったのに高熱が続く場合、最も考えられる原因は「検査をする時間が早かったから」ということです。

長い綿棒のようなものを鼻の奥に入れて鼻水を採取する、インフルエンザ迅速検査。
これは簡易的な検査であり、検査結果も10分程度で出ます。

しかし、受診したのが発症直後で、そのときにこのインフルエンザ検査を受けたのなら、採取した鼻水中のインフルエンザウイルスが少なく、本当は「陽性」なのに「陰性」という結果がでる場合も少なくはありません。

これを「偽陰性」といい、本当はインフルエンザなのにも関わらず、インフルエンザではないという判定が出てしまうこと。

つまり、インフルエンザ陰性だっとしても、高熱が続くなどのインフルエンザ様の症状が出ているのだとしたら、実は間違いなくインフルエンザだった、ということも珍しくはないのです。

インフルエンザ検査で「偽陰性」になる確率は、患者10人に対して1~4人といわれています。

そのためインフルエンザ検査を受けて「陰性」だと言われたにしても、検査は不正確なものであり、検査結果が「偽陰性」である可能性は考えておくといいですね。

参考までに、今後こうしたインフルエンザの「偽陰性」に振り回されないためには、インフルエンザの検査結果が正しく出やすい時間帯を頭に入れておくと良いかもしれません。

インフルエンザは発症してから12時間が経過してからのほうが、検査で陽性と出やすくなるようです。

早く病院にかかれば良いというものでもないのですね。

ただし置けば置くほど良いわけではありません。

抗インフルエンザ薬は、インフルエンザを発症して48時間以内に服用を始めないと、効果が十分期待できないと言われています。

ですからインフルエンザの検査をより正確に受けるためには
インフルエンザ発症後12時間~24時間のあいだ
が適しているとされています。

とはいえ体調優先ですので、具合が悪ければすぐに受診を。

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もちろん本当にインフルエンザではない可能性もあります。
風邪だったり、全く違うほかの病気が隠れている可能性も無きにしも非ず。

だからこそ早期での受診が大切なのです。

インフルエンザ陰性だったけど再検査は受ける?

インフルエンザが陰性だったなら再検査は受けるべきなのでしょうか。

これは状況にもよりますが、医師の判断に任せていいと思います。

インフルエンザの迅速検査自体が不確かなものである以上、再度検査をしても「陰性」と出てしまう場合もあります。

しかし医師も「偽陰性」と判断するかもしれません。
そうすると、インフルエンザ陰性だったとしても、インフルエンザの治療を始めるかもしれません。

いずれにせよ、容態の悪化や感染拡大を防ぐためにも、再度受診はしておくほうが良いですね。

インフルエンザ陰性はどう治療する

インフルエンザ陰性はどう治療するのでしょうか。

私自身、インフルエンザのような発熱と全身の筋肉痛、喉の痛みと咳で受診しましたが、そのときは痰や鼻汁を出やすくする薬と、のどの痛みを抑える薬をもらっただけでした。

受診時は熱も平熱だったため、解熱剤もなかったのです。

しかしその後見る間に熱が上がり、38℃越えに。
まる2日、熱と格闘することになりました。

ここで病院を再度受診すれば、もう少し違った治療を受けられただろうと思います。

抗インフルエンザ薬は発熱の時間を1~2日ほど短縮するといわれています。

服用できるならしたいところですが、インフルエンザ陰性判定が出ると、医療機関によっては処方してくれないかもしれません。

つらい思いをして痛む体を引きずって受診しても、結局インフルエンザの治療をしてもらえない可能性もあるのです。

インフルエンザも辛い高熱が続きますが、基本的には安静にしていれば自然に治癒していくものです。

インフルエンザの治療は安静にしておくことと、栄養をしっかり摂ること。
これを守っていれば、抗インフルエンザ薬に頼らなくても、体は回復してくるはずです。

ただし状況に応じて、すぐに病院へ受診した方が良い場合も当然あります。
なにかおかしい、と感じたら、自己判断に任せず医療機関を受診してくださいね。

持病があるとか、幼児・高齢者であるなど、リスクが高い方も迷わず再度受診しましょう。

まとめ

インフルエンザだと思っていたのにインフルエンザではないと言われてしまうと、どうしたら良いかと不安になりますよね。

症状が強ければもう一度受診してください。

1日経って熱が引いているようなら、本当にインフルエンザではなかった可能性があります。

どちらにしても、安静にしているのが一番のお薬です。

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