風邪をひいたと思ったら、熱がどんどん高くなっていって……
関節や筋肉もとっても痛い!
これってもしかして、インフルエンザだった?
風邪とインフルエンザは初期症状が似ています。
なので、結構見分けがつきにくいことも。
そんなときの、風邪とインフルエンザの見分け方をまとめておきます。
風邪の熱が下がらないのはインフルエンザ?
風邪の熱が下がらないのは、インフルエンザなのでしょうか?
インフルエンザは一般的に、高熱になることが多いです。
一気に38℃以上の高熱になった場合は、インフルエンザを疑ったほうが良いかもしれません。
もちろん、かぜでも発熱はします。
しかし風邪の場合、大抵は最初に鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳、頭痛などの症状を先に感じることが多いです。
熱が出るにしても比較的ゆるやかで、インフルエンザのときのように一気に高熱になるということは、あまり見受けられません。
人の体質はそれぞれで個人差はありますから、風邪で高熱が出る体質の方もいらっしゃるでしょう。
そのようなかたでも、いつも風邪をひくと熱が出るからと油断せず、あまりに高い熱が出たときはインフルエンザを疑ったほうが良いですね。
インフルエンザは流行性感冒ですから、「流行シーズン」があります。
毎年11・12月~3月はインフルエンザが流行しますから、この時期にかかったひどいカゼは、インフルエンザである可能性が高くなります。
そのあたりも、風邪かインフルエンザかを見分けるポイントになります。
風邪とインフルエンザの見分け方
風邪とインフルエンザの見分け方を、もっと詳しく見ていきましょう。
□ 体のだるさ・倦怠感
□ 鼻水・鼻づまり
□ のどの痛み・喉がいがらっぽい
□ 咳・くしゃみ
□ 発熱
風邪の潜伏期間から発症まで
潜伏期間はおよそ5~6日ほど。
比較的ゆっくりと発症する。
□ 悪寒
□ 突然の高熱
□ 筋肉痛・関節痛
□ 頭痛
□ のどの痛み・せき
□ 鼻水・鼻づまり
インフルエンザの潜伏期間から発症まで
潜伏期間はおよそ1~2日ほど。
急激に発症する。
インフルエンザは風邪と比べて潜伏期間も短く、急激に発症します。
突然高熱が出た場合は、やはりインフルエンザに罹患したと疑ったほうが良いでしょう。
また、風邪と比べるとインフルエンザは全身の症状が強く出ます。
体中が痛む、悪寒がするなど、「明らかにいつもの風邪と違うな」という重い症状が出たときも、早めに受診することをおすすめします。
病院受診の際の注意点
インフルエンザを疑って医療機関を受診しようとするときの、注意点が一つ。
発熱してすぐの状態で検査しても、インフルエンザウイルスが検出されない場合があります。
発症初期はウイルスが少ないため、検査で見つからないこともあるのです。
会社などで診断書が必要な場合もあるでしょうから、インフルエンザかどうかはっきりとさせたいというときには、病院へ行くのは、発熱から24時間後のほうがはっきりしやすいでしょう。
とはいえあまり遅れすぎないように!
受診するのは2日以内を目安にしておいてください。
インフルエンザの抗ウイルス薬は、発症後48時間以内に投与する必要があります。
受診が遅れると、対処療法しかできなくなります。
症状があまりに重くつらいときも、無理をせず即座に受診してくださいね。
風邪のあとインフルエンザになることってあるの?
風邪のあとインフルエンザにかかることって、あるのでしょうか?
風邪とインフルエンザは、もちろんウイルスが異なりますよね。
似ているようで違うもの。
同じような症状が出ていても、異なる病気です。
だからこそ、【風邪】のあとに【インフルエンザ】になることも、当然あります。
風邪をひいたあとは体力が落ちているので、そこでインフルエンザウイルスに接触してしまったら、当然インフルエンザにもかかりやすくなってしまいます。
また、例えば最初は軽い風邪のようだったけれど、日数が経ってどんどんひどくなってしまい、高熱が出るほど悪化した。
なんてこともありますよね。
そこから「これ、インフルエンザだったのかな?」なんて疑問に思うこともあります。
むしろ風邪で体が弱って、免疫力も低下していたからこそ、インフルエンザにかかりやすくもなっているのです。
ただの風邪だからと油断せずに、体調がおかしいな、と感じたら、まずは休養を取ることが大事。
ここでしっかり体を守らないと、風邪が悪化するだけでなく、インフルエンザに罹患する恐れもあります。
体を温かくして、栄養を摂り、体力をつけてくださいね。
まとめ
風邪とインフルエンザの見分け方で分かりやすいものは、やはり発症速度ですね。
急激に熱が出た。
全身がひどく痛い。
などという場合は、要注意です。
また年齢や体質でも、症状のあらわれ方は様々です。
持病がある方、高齢者、乳幼児、子どもなど、少しでも不安があるときは、すぐに医療機関を受診するようにしてくださいね。