朝起きると肩が痛い状態が続いている。
寝起きの肩こり・首こり・頭痛は毎日で、寝ても全然疲れが取れない。
そういう悩みをよく耳にします。
毎朝のように肩凝りに悩まされている状況だと、睡眠を取っても慢性的な疲れは全く取れませんよね。
まずは寝起きの肩こりの原因を探り、つらい肩こりの解消法を見つけましょう。
寝起きの肩こりは枕のせい?
寝起きの肩こりは枕のせいかも……
肩コリの原因として、誰もが最初に疑うのが【枕】ではないでしょうか。
確かに、枕が合わないと肩こりや首のこり、頭痛などの原因になります。
枕が高いとか低いとか、自分に合った高さでないと、首や肩に負担がかかり体のコリの原因になりかねません。
「こうなったらちょっと値の張る高い枕を買うしかないかな……」
なんて思うかもしれませんが、その前に、試しておいて損はない「お手製枕」の作り方をご紹介します。
高価な枕も自分に合えばいいのですが、既製品だと、完璧に自分に合った枕に出会えるのはなかなか難しいところです。
お値段もそこそこしますから、買って失敗した!なんて思いたくないですよね。
ですからまず、お金をかけずに枕を自作してみましょう。
作り方は簡単です。
用意するものはタオルだけ!
タオルケットか大きめのバスタオルと、普通のフェイスタオルも場合によって使用します。
タオル枕の作り方
② 50cm幅になったバスタオルを蛇腹状に(Zの形)折る
③ タオル枕に横向きにして寝てみて、額・鼻・鎖骨のくぼみが真っ直ぐ一直線になる位置に整える
(微調整はフェイスタオルなどでやってもOK)
簡単でお手軽ですよね。
使ってみて肩こりが解消されるようなら、その高さが合っているということです。
バスタオルがあればできるので、試しておいて損はありませんよね。
ただしやわらかさは期待できないので、慣れないうちは気になるかもしれません。
数日試してみて合わない場合は、中断したほうが良いでしょう。
寝起きの肩の痛みの原因を探ろう
寝起きの肩の痛みの原因は、ほかにもあります。
枕だけが肩こりの原因ではないのです。
朝起きると首と肩が痛いとか、寝て起きると体がバキバキで余計疲れてしまう、などという場合、枕以外に考えられる原因にはどんなものがあるのでしょうか。
寝起きの肩こり・肩の痛みで考えられる原因
① 歯ぎしり
寝ている間の歯ぎしりは、寝起きに肩こりになる原因の一つです。
ギリギリと歯をすり合わせる歯ぎしりは、歯や顎のダメージになるばかりではなく、首や肩の痛み、頭痛の原因にもなりかねません。
② 食いしばり
普段、上下の歯を食いしばっていることはないでしょうか?
これも歯ぎしり同様、肩こりの原因の一つです。
この食いしばり癖は自分では気づいていない方も多く、そのため肩こりの原因として見落とされがちです。
普段の自分をよく観察して、歯にグッと力を込めていないか確認してみてくださいね。
③ 姿勢が悪い
長時間のデスクワークや同じ姿勢での作業、猫背が癖になっていることはありませんか?
また、起きているときの姿勢の悪さは当然ですが、寝ているときも体の一部に負担がかかったような寝方をしていても、朝の肩こりの原因になります。
④ 体が疲れすぎている
ハードワークが続いていると、寝起きに肩こりが出る場合があります。
通常は睡眠中に身体は回復するのですが、慢性的な疲れが続き疲労が溜まると、睡眠中に充分な回復ができません。
忙しすぎるときに寝起きの肩凝りが出てきたら、「休みなさい」というサインかもしれません。
⑤ 自律神経の乱れ
自律神経が乱れていると、肩こりなどの不調が表れやすくなります。
生活リズムが崩れていないか、見直してみるのをおすすめします。
⑥ 内臓に問題がある
内臓に問題があり、症状の一つとして肩こりが表れている場合もあります。
寝起きの肩こり・首こりの原因別解消法
寝起きの肩こりや首こりを解消するには、上記の肩こりの原因を見直し、自分がどれに当てはまるかをまず見極めましょう。
そして原因別に対処していきます。
① 歯ぎしり・食いしばりの場合
心当たりがある方以外にも、同居する家族がいれば、自分に「歯ぎしりグセ」があるかどうかは確認しておいたほうがいいですね。
食いしばりも無意識ですから、よく意識してみてください。
どうも歯ぎしり・食いしばりの癖があるようだ、という場合はすぐに改善したほうがいいでしょう。
歯を噛み締める力はものすごく、かかる負担は相当なもの。
肩が凝って当然です。
自力でクセを直せるようならそれで良いのですが、自力での改善が無理であれば、歯医者さんで専用のマウスピースを作ってもらうことをおすすめします。
② 姿勢を正す
例えば、デスクに向かってパソコンなどを長時間やっていると、両肩が前に出てしまっていることに気づきませんか?
これは非常に不自然な姿勢です。
仕事だからその姿勢は無理のないことかもしれませんが、体には不自然な姿勢なので、ひどい肩こりの原因になります。
この姿勢を見直さなければ、肩こりの改善は不可能です。
時々簡単なストレッチをするだけでも、かなり違ってきますよ。
前で固定されがちな肩を、後ろにグッと持って行き、肩甲骨を寄せる。
腕をぐるぐると回したり、首を左右前後に動かす。
普段の姿勢が肩こりの原因であれば、こんな些細なストレッチでも、すぐに肩のほぐれを感じ取れるはず。
③ 疲労を溜めない
頑張りすぎていませんか?
気力だけで突き進んでいると、体が悲鳴をあげます。
寝起きの肩こりが疲労によるものならば、なによりまず体の疲れを取ることが大切です。
リラックスする時間を、いつもより多めに取るようにしてください。
注意点は、リラックスしている時間にスマホなどを見ないこと。
眼精疲労が肩にきているとも考えられます。
とにかく疲れを溜めない生活を心がけてくださいね。
④ 自律神経を整える
自律神経の乱れが寝起きの肩こりの原因であるかどうかは、なかなか見分けがつきにくいものです。
しかし
「最近明らかに生活リズムが崩れているな」とか
「肩こりもそうだけど、どうも体全体の調子が悪い」
などというとき、自律神経の働きが鈍くなっていることも疑っておくといいでしょう。
自律神経は、私たちの生命活動をオートマティックに維持してくれている重要な機能。
この自律神経の乱れは、生活リズムの崩れや心身への過剰なストレスなどが原因で起こります。
自律神経による寝起きの肩こりの解消法は、とにかくリラックスすること。
ゆっくりとお風呂に浸かったり、気楽にストレッチしたり、趣味など自分が楽しいと思えることをしたり。
リラックスして、規則正しい生活をするように意識してみてください。
⑤ 何をしても解消されない肩の傷みは、内臓を疑う
「こんなに肩が痛いのはおかしいな」
「肩こりがなにやっても良くならない」
もしそう感じるのであれば、内臓の疾患が原因での肩こりである可能性があります。
はやめに診察されることをおすすめします。
まとめ
寝て起きたら肩が痛いなんて、イヤなものです。
疲れを取るために眠っているのに、寝ると肩が凝って疲れてしまうなんて、そんな状態が続けば体が持ちません。
肩がこる、首がこる、ということは、体のどこかに無理がかかっているということ。
それが枕であれ、ほかの要因であれ、すぐに対処して早めに解消しましょう。
寝起きの肩こりのない、気持ちの良い目覚めが訪れますように。