花粉の時期に、洗った洗濯物を身に着けたら、鼻水やくしゃみが止まらない。
そんなこと、ありませんか?
洗濯物を干した際に付着した花粉に反応して、花粉症の症状が出てしまっているのです。
花粉症の方にとっては、花粉が飛散する時期の洗濯は悩みの種ですよね。
そんな花粉の時期の洗濯方法をまとめました。
花粉を防止する洗濯
花粉の付着を防止する洗濯方法として確実なのは、やはり室内で洗濯物を干すことです。
花粉の飛散が比較的少ないとされる午前中に洗濯物を干して取り込むようにしたとしても、完全に花粉がつくのを防止するのは至難の業です。
常に空気中には花粉が舞っており、地面に落ちた花粉も風が吹けば舞い上がります。
この時期に外干しするのは、花粉症の方は極力避けるのがベストでしょう。
普通に歩いていても衣類には花粉がつきますが、外干しした洗濯物には約2倍の花粉が付着すると言います。
それほどの花粉がついてしまう原因は、洗濯物が湿っているから。
また外干しをしてしまうと、湿った洗濯物が乾いても付着した花粉は手で払おうとしても、ほとんどが落ちないで付いたままなのだそう。
乾いた衣服についたものを落とすより、濡れて湿ったものについたもののほうが落ちにくいのでしょうね。
確かに、いくら洗濯物をパタパタと払っても、外干しした衣類を着ると鼻がムズムズしてしまいますね。
花粉のときの洗濯は部屋干しがいい?
花粉の時期の洗濯は部屋干しがベスト。
とはいえ室内干しだと不安になるのが、洗濯物の乾きにくさ。
それに部屋干し独特の、いわゆる「生乾きの」イヤな臭いも気になります。
湿気っぽくなってジメジメするのはイヤですよね。
花粉除けで部屋干しする際の、注意点を挙げておきます。
● 日当たりの良い場所に干す
日当たりの良い部屋の、窓の近くに干しましょう。
● ボトムス(ズボン・スカート)は筒状にしてハンガーにかける
筒状にかけて、中を空気が通るようにします。
● 物干し竿にかけるとき、ハンガーの間隔を十分に開ける
洗濯物と洗濯物の間隔が狭いと、風の通りが悪く、乾くのが遅くなります。
衣類同士がくっつき過ぎないように、十分な間隔を開けておきましょう。
● 長さの違うもの、厚みの違うものを交互にかける
同じような長さの物、同じような厚みの物を続けてかけるのではなく、いろんな素材、厚み、長さの物を交互にかけるようにすると、通気性が良くなり早く乾きやすくなります。
● タオルは一方を長くしてかける
タオルを物干し竿にかけて干す場合、真ん中で折ってかけることが多いと思いますが、空気に触れる面は多いほうが乾きやすいです。
なので真ん中で折るのではなく長さを変え、一方を長くすることによって、乾く速さも変わってきます。
角ハンガーなどにかけられるのならば、そのほうが良いですね。
● 除湿器を使用する
手っ取り早く除湿器を使用しましょう。
除湿器がない場合、新聞紙でも代用できます。
干している洗濯物の下に敷いておけば、湿度はいくらか抑えられます。
部屋干しで大切なのは、雑菌の繁殖をいかに抑えられるか、です。
部屋干しの際のイヤな臭いは、湿度の高さにより菌が繁殖しやすいのが原因。
つまり洗濯物に臭いがつくのを防ぐには、「手早く乾かす」ことが重要なのです。
洗濯での花粉対策
室内干ししたいけれど、どうしても外干しするしかできない環境だということも、あるかと思います。
どうしても洗濯するにはある程度のスペースが必要ですし、仕方がないですよね。
そのような場合は外に干すしかないのですが、いくつかのポイントを押さえておくと、通常の洗濯時よりも花粉をつきにくくすることは可能です。
□ 柔軟剤を使用する
柔軟剤は布地の表面の滑りをよくしますので、花粉も落ちやすくなります。
静電気も抑えるので、花粉自体がつきにくくなります。
普段使っていない方でも、花粉の時期の外干しの際には柔軟仕上げ剤を使ってみると良いですね。
□ できるだけ午前中に洗濯物は片づける
花粉量の少なめな午前中に、できれば洗濯物の「干す」「取り込む」を終わらせるようにしましょう。
早く乾かすために、前章で書いた室内干しの際の乾かし方を参考にしてみてください。
□ 取り込む際には花粉を払う
湿った洗濯物を手で払っても花粉はほとんど落ちないのですが、それでも皆無ではありませんので、やらないよりはマシかもしれません。
風が強い日、雨上がりの日は、どうしても花粉がつきやすくなります。
普段は外干ししていても、できるようならばそんな日は、なんとかして室内干しに切り替えたほうが良いでしょう。
なんとか工夫して、花粉対策をやってみてくださいね。
まとめ
花粉が飛散する時期の洗濯は、本当に厄介ですね。
花粉症の症状を少しでも抑えるには、やはり花粉との接触をいかにして避けるかにかかっています。
つらい花粉の時期を乗り切るために、お洗濯での花粉対策、頑張りましょう!