雨の日は花粉があまり飛ばないから、花粉症の症状も楽になる。
そう言われているけれど、晴れの日よりもむしろ雨の日のほうが、花粉症がひどい!
なんて方、珍しくはないはずです。
雨の日に花粉症がひどくなるのには、きちんと理由があります。
雨の日の花粉症の原因と対策をご紹介します。
雨の日に花粉症がひどいのは何故?
雨の日に花粉症がひどい。
一見すると、矛盾しているように思えますよね。
もちろん雨の日にも花粉は飛散しますが、晴れの日よりは圧倒的に飛散量は少ないはず。
それなのにどうして花粉の少ない雨の日に、花粉症がひどくなるのか。
これにはきちんと理由があります。
● 晴れの日ほど花粉対策をしていない
一般的に雨の日には花粉の飛散量が少ないとされているので、晴れの日ほど花粉症対策をしていない場合も。
しかし前述のとおり、雨の日にも少量ながら花粉は飛散しています。
晴れの日同様、雨の日もきちんとマスクやゴーグルなどをつけて、花粉症対策をしっかりしておきましょう。
● カビやハウスダストなど、花粉とは別のアレルギーが原因
ほかのアレルゲンが原因で、雨の日にアレルギー症状が出ている可能性もあります。
カビなどは特に、雨の日に活発になりやすいので、その影響を受けてアレルギーを発症していることも考えられます。
一度アレルギー検査を受けてみるのも良いですね。
● 気圧の変化の影響を受けている
雨が降って気圧が下がることによって、花粉症がひどくなる場合も。
気圧が下がると、生体内にある「ヒスタミン」という生理活性物質が活性化します。
ヒスタミンはかゆみなどのアレルギー反応を引き起こす作用があるのですが……
実はこのヒスタミン、低気圧になると増加します。
雨が降って気圧が下がると、必然的に体内のヒスタミンの分泌も増加し、結果として花粉症などのアレルギー症状が悪化してしまう、というわけなのです。
また、低気圧になると副交感神経が活発になります。
副交感神経が優位の状態はアレルギー反応が出てきやすくなります。
そのため雨の日に、かゆみやくしゃみ、鼻水などの花粉症の症状がひどく出ることもあるのです。
これが原因の花粉症の症状であれば、効果に期待できるのが「リラックスすること」。
生活リズムは崩さず、ストレスなく過ごすのが良策です。
ストレスは花粉症をひどく感じさせる場合もあるので、ストレスをためないようにゆったりと雨の日を過ごすことが大切。
気圧の変動がありそうな日は、それに備えた花粉対策が必要です。
花粉症は雨上がりにも注意が必要
花粉症は雨上がりにも注意が必要です。
雨が降ると、空気中に舞っていた花粉は、雨と一緒に地上に落ちます。
雨の降り始めに花粉症がひどくなる人もいますが、これは雨によって一時的に花粉量が増えたため。
そして雨上がりには、雨が降る前に地表に落ちた花粉と、新たに飛散してきた花粉とがプラスされます。
つまり倍の量の花粉が飛んでいるということです。
雨上がりに花粉症の症状がひどくなる原因は、このためなのですね。
雨が降った日の翌日に外出する場合は、いつもよりしっかりめに花粉症対策を取っておくのをおすすめします。
まとめ
花粉症の症状、くしゃみや鼻水・かゆみなどは本当につらいものです。
雨の日も晴れの日も忘れずに花粉症対策をして、万全な状態で花粉の時期を乗り切りましょう。