冬は夏の時期ほど喉が渇かず、ついつい何も飲まないで過ごしたりしがちです。
喉が渇かないのだから、別に無理して飲み物を飲むことはないような気がしてしまいますよね。
しかし実は、体内は水分不足でSOSを発しているのかもしれません。
気づきにくい冬の乾燥と水分摂取についてまとめました。
冬の乾燥と水分
冬は乾燥による水分の不足に陥りがちです。
確かに冬は汗をあまりかきませんが、普通に過ごしていても、呼吸や皮膚から水分は失われていきます。
冬は空気が非常に乾燥しています。
さらにエアコンなどを稼働させた室内ともなれば、外より1~2割程度湿度が低くなっていると言います。
この乾燥した空気により体から失われる水分はさらに増え、気づけば脱水症状が出ていた、なんてことも。
また、暖房のかかった暖かい部屋で過ごしていると心地良いものですが、エアコンの設定温度が高かったり、コタツでうたた寝などしてはいませんか?
必要以上に温められた体からは当然汗が出て、思っているよりも水分が失われてしまっているのはよくあることです。
体内の水分が減少することによって、目まいを起こしたり、集中力が低下することもあります。
もっと危険なのは、水分不足や脱水症状によって脳梗塞や心筋梗塞になる恐れもあること。
空気が乾燥している冬の水分補給は、あまり喉が乾いている自覚がないからこそ、意識してとらなければ危険であると言えます。
冬の水分はどれくらいとればいい?
冬の水分はどれくらいとればいいのでしょうか。
基本的には1日1200~1500mlの水分補給が目安です。
思ったより少ないと感じる人もいるのではないでしょうか。
しかしハードな運動をしたり、汗を大量にかいたのでもない限りこれでOK。
きちんと食事を摂っているのであれば、水分不足で脱水症状が出ることは滅多にありません。
水分補給というと飲み物ばかりが浮かびますが、実は食事には水分がたくさん含まれています。
特にフルーツや野菜などは、水分量も豊富です。
食事量が充分でなければ、水分摂取量も足りなかったりするので、きちんと食事を摂るようにしたいですね。
さて、1日1200~1500mlの水分をとるとは言いましたが、効果的に水分摂取するには1日の内に「飲む時間」を決めておくのが良いでしょう。
1回につきコップ1杯の水分を、1日8回に分けてとります。
⒉ 朝食のとき
⒊ 朝食~昼食のあいだ
⒋ 昼食のとき
⒌ 昼食~夕食のあいだ
⒍ 夕食のとき
⒎ お風呂に入る前
⒏ 就寝前
飲むタイミングを決めておくことで、知らない内に脱水症状が……なんてことはなくなるはず。
高齢者や子どもは特に注意して、時間がきたら水分補給をすることを日課にしましょう。
冬の水分補給に飲み物は何が良い?
冬の水分補給の飲み物は何が良いのでしょうか。
基本的にはミネラルウォーターや白湯やお茶など、特に「これでなければいけない」というものはありません。
しかしジュースばかり飲んでしまっては、水分補給がどうというよりも砂糖の大量摂取などほかの問題が発生してしまうので、無難に水やお茶などを選んでおいたほうが良さそうですね。
常温の水を基本に、時々お茶にしたりコーヒーにしたりと楽しんで水分補給しましょう。
ただ暖房で温まり過ぎたとか、風邪・インフルエンザなどで発熱したときなどは、大量の汗によって体内の水分はかなり失われてしまっている恐れがあります。
汗で失われる体の水分にはミネラルも含まれています。
それはつまり、ミネラル分なども汗と同時に失われてしまっているということ。
たくさん汗をかいたときは「経口補水液」や「スポーツドリンク」など、水ではなくカリウムやナトリウムなどの電解質の入った飲み物を飲むようにしましょう。
まとめ
冬の乾燥した空気のなかでは、気づかない内に体は水分を失っているかもしれません。
食事や飲み物から水分補給をして、冬の脱水症状に気をつけて過ごしてくださいね。