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ノロウイルスで普通に洗濯してしまったら 対処法と正しい洗濯方法

投稿日:2017年11月4日 更新日:

ノロウイルスだったと知らずに洗濯してしまった。

嘔吐物や下痢で汚れた下着や衣服を、普通に洗濯してしまった。

あとでノロウイルスだったと知ると、慌ててしまいますよね。

そんなときの対処法と、ノロウイルス時の正しい洗濯方法をご紹介します。

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ノロウイルスだったのに普通に洗濯してしまったら

ノロウイルスだったのに普通に洗濯してしまった。

ノロウイルスは突然の吐き気や嘔吐がありますから、不意に衣服を汚すことも多いです。
とくに子どもの場合、急に吐いて汚してしまうのは仕方ありません。

軽く水で洗い流して洗濯機に入れ、普通にほかの洗濯物と一緒に洗濯してしまったあとに、まさかのノロウイルスが判明。
焦ってしまいますよね。

ノロウイルスは普通の洗濯洗剤では死滅しません。

そうするともちろん、一緒に洗ったほかの衣服にもウイルスはうつってしまいます。
結果、家族内でノロウイルスが拡散しかねませんので、注意が必要です。

そうは言っても洗ってしまった!

そんなときの対処法はこちらです。

① 洗った服をすべて回収
② 熱湯殺菌か、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
③ 洗濯機の洗濯槽も消毒

まずは洗濯してしまった衣服をすべて回収します。

一度ノロウイルスに汚染された衣類をそのまま洗濯してしまっているので、洗濯槽を先に消毒しましょう。
塩素系の洗濯槽クリーナーで洗濯槽をクリーニング。
その後、空のままで乾燥機をかけます。

それからノロウイルス時の正しい洗濯方法をやり直します。

次章で正しい洗濯方法をご紹介しますが、その前に……

ノロウイルスは高熱で殺菌できます。
なのでスチームアイロンなどを当てると原理上は殺菌ができるのです。

でも1枚1枚スチームアイロンで熱を当てながら殺菌するのは、結構大変ですよね。
一か所あたり2分間程度は熱を当てないといけませんので、衣類の量が多いとかなりの手間です。

かえって面倒なので、まとめて殺菌したほうが楽かもしれません。

ノロウイルスのときの洗濯方法

ノロウイルスのときの洗濯方法は重要です。

ノロウイルスの二次感染を防ぐ正しい洗濯方法をまとめました。
その前に、汚物処理時のポイントはこちら。

ノロウイルス汚物処理時の準備とポイント

① マスク・ゴム手袋着用
② 処理をする人は一人だけ
③ 次亜塩素酸ナトリウムを含む、塩素系漂白剤(ハイターなど)を用意する
④ 換気は十分にすること
⑤ 終わったら壁や床も洗浄する

準備が済んだら、いよいよ洗浄です。

STEP1 下洗い・消毒

嘔吐物などで汚れてしまった衣類は、まずポリ袋・ビニール袋などに入れてお風呂場や洗面所へ。
すぐに処理できない場合も、一旦丈夫なポリ袋等に二重にして入れておくと良いでしょう。

たらいやバケツに汚染された衣類を入れ、できるだけ静かにもみ洗いしてください。
(しぶきが飛び散らないように、静かに)

下洗いを済ませたら、熱湯消毒か、ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒します。

衣類の浸け置き消毒の場合、塩素系漂白剤の濃度は200ppm以上です。
水5Lに対し、塩素系漂白剤は20ml。

塩素系漂白剤の本体についているキャップ1杯分が約25mlなので、キャップで約1杯弱ですね。
(使用される塩素系漂白剤の表示は、よく目を通しておきましょう)

この消毒液に30分以上衣類を浸しますが、漂白剤ですから、色柄物だとどうしても色落ちしてしまいます。
その場合、熱湯殺菌しかありません。

85℃以上の熱湯で1分以上加熱殺菌します。

ただ、この方法の難しいところは、たらいやバケツなどに熱湯を注いでも、すぐに温度が下がってしまうところ。
85℃以上の温度をキープするのは案外難しいです。

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例えば鍋で煮るなどの方法もありますが、食品を扱う鍋に、ノロウイルスの付着した衣服を入れるのは抵抗があるかと思います。
熱湯洗浄のできる洗濯機があれば問題ないのですが、なかなかないのが現状ですよね。

ノロウイルスは普通の洗剤では殺菌できませんし、洗濯後も衣類に残り、感染させる危険があります。
もし色柄物が大量にあれば、それらの消毒に費やす労力も増えます。
感染するよりマシだとして、いっそあきらめて処分してしまったほうが良いかもしれません。

どうしてもお気に入りの服で処分したくなかったら、大量のお湯を用意しておき、熱湯を入れたたらいに衣類を浸けます。
お湯が冷めないように、時折熱湯を注ぎまわせば、いくらか温度が下がるのを阻止できるかもしれません。(やけどと汚染された水の飛び散りには、十分に注意してください)

そのあと洗濯し、スチームアイロンで熱殺菌です。

STEP2 洗濯機で洗濯

消毒後は、洗濯機で洗濯します。

そしていよいよ洗濯機へと、消毒しておいた衣類を入れます。
普通に洗濯機を回し、洗濯してください。

STEP3 乾燥

衣類を乾燥させます。
乾燥機で高温乾燥させるのが良いでしょう。
乾燥機がない、使えない場合、普通に日干しすればOKです。

とにかくノロウイルスを高熱で殺菌したいので、徹底的にするなら、スチームアイロンをかけると良いですね。

ノロウイルスで洗濯物の消毒はいつまでやるのか

ノロウイルスで洗濯物の消毒はいつまで続ければ良いのでしょうか。

基本的にノロウイルスの二次感染は、感染者の嘔吐物や便に触れたことによって発生します。
なので感染者が回復に向かい、嘔吐や下痢で衣服・下着を汚さなくなれば、二次感染することもなくなっていきます。

不安があれば、感染者の衣類のみ1週間程度消毒してから洗濯すれば良いですね。



まとめ

ノロウイルスに家族の誰かがかかると、家族内での感染拡大の恐れがあります。
二次感染の阻止は徹底した消毒にかかっています。

ノロウイルスの嘔吐下痢の症状がピークである1~2日ほどは、看病する方は本当に大変だと思います。
汚染物の処理をしたり、その都度消毒したりと、疲れてしまいますよね。
なんとか症状が治まるまで、頑張ってくださいね。

ご家族が早く回復されますように。

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