夏場のお弁当には欠かせないのが保冷剤。
保冷剤がなければ、夏の暑さでお弁当はすぐに傷んでしまいかねません。
しかしこの保冷剤、問題が一つあります。
それは時間が経つと水滴が出て、バッグやお弁当箱が濡れてしまうこと。
保冷剤から出る水を防ぐにはどうすれば良いか。
そして、水滴のついてしまった保冷バッグの、お手入れ方法をまとめました。
保冷剤が濡れない方法はあるのか
保冷剤が濡れない方法の前に、一体なぜ保冷剤から水が出てしまうのかをおさらいしましょう。
保冷剤の水滴の正体は【結露】です。
結露とはご存じのとおり温度差があるために発生します。
冬場の窓もそうですよね。
窓は外気と直接接しているので冷えていますが、室内は暖房などで暖められています。
空気は水蒸気を含んでいます。
この空気中の水蒸気は、気温が暖かいとより多く含まれます。
逆に気温が低いと、空気は水蒸気をあまり含むことができません。
なので冷えた窓に、室内で暖められた(水蒸気をたくさん含んだ)空気が触れると、急速に冷やされた空気は途端に水蒸気を溜め込んでおくことができなくなり、水滴となって窓に付いてしまうのです。
夏の保冷剤もこれと同じ原理です。
保冷剤と外気温の差が大きければ大きいほど、結露は発生しやすくなるものです。
なので打つべき保冷剤の結露対策としては、可能な限りこの温度差をなくすこと。
それでは具体的に、お弁当に保冷剤を入れるときにおすすめの方法をご紹介します。
お弁当の保冷剤の入れ方
お弁当への保冷剤の入れ方は、まずお弁当作りの段階から始まります。
梅雨のお弁当には注意が必要 傷みにくいおかずとおにぎりの握り方
上の記事↑にもまとめてありますが、夏場のお弁当は特に温かいままご飯やおかずを詰めるのは厳禁です。
すべての食材は一旦完全に冷ましてから、お弁当箱に詰めるようにしましょう。
梅雨から夏にかけては、徹底して行いたいことです。
保冷剤の結露対策というだけでなく、お弁当自体の結露防止にもなりますね。
お弁当に水滴がつくと細菌が繁殖しやすくなり、食中毒の原因にもなります。
お弁当に水分は、絶対につかないようにしなければなりません。
一度お弁当の中身を冷ますと、お弁当自体の温度が高いということもありませんよね。
ですから保冷剤を入れても、温度差はそれほど開かず、結露は起こりにくくなるはず。
保冷バッグは当然使っていると思いますが、あまりペラペラの素材だと、今度は外気との気温差の影響をもろに受けてしまい、結露発生しやすくなります。
もっと厚手の保冷バッグに変えたほうが良いですね。
その際、使用中の薄い保冷バッグは捨てなくてもOK。
その薄いバッグごと新しい保冷バッグに入れると、さらに保冷効果も高まり、外気の影響も受けにくくなります。
ところで保冷剤は、保冷バッグのどこに入れていますか?
保冷剤ポケットがついているタイプの保冷バッグであれば、そこに入れておけば良いと思います。
しかし保冷剤ポケットがないタイプの場合、保冷剤を入れる場所はお弁当箱の上がおすすめです。
冷気は下へ流れます。
なのでお弁当箱の下に敷く形だと、効率が良いとは言えません。
お弁当箱の上に置き、効率よく冷やせるようにしておくのがベストです。
保冷剤は水滴防止のため、ミニタオルや、専用のこのような保冷ケースに入れておくと良いでしょう。
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また、保冷剤にも種類があるのをご存知ですか?
よく見る表面がつるつるしたタイプではなく、不織布という紙のような質感の布を使用したタイプの保冷剤が、結露対策にはおすすめです。
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紙のような質感なので、余分な水を吸いやすいのです。
よくケーキ屋さんなどでつけてくれる保冷剤は、この不織布タイプが多いですね。
食品を持ち運ぶのなら、断然この保冷剤をおすすめします。
保冷バッグのお手入れ方法
保冷バッグのお手入れ方法も気になるところです。
結露だけでなく、うっかりお弁当の汁が垂れてしまったり、案外バッグの中身って汚れやすいものですよね。
保冷ランチバッグは基本、洗濯機では洗えません。
保冷バッグの内側は銀色のアルミシートになっているものが多いと思います。
これは洗濯機でガシャガシャと普通に回してしまうと、破れたりする恐れもあります。
お手入れ方法としては
② きれいな水につけ固く絞った布で、バッグ内についた洗剤を拭き取る
③ 風通しの良い室内で乾かす
バッグの素材にもよりますが、一般的な保冷バッグであれば、この方法でいけると思います。
ちなみに私個人では、洗濯機でバッグを洗っちゃうこともあります。
もちろん自己責任で「壊れても仕方ないかな」というものに限ってやっていますが。
お弁当箱を洗うついでに、食器用洗剤でゴシゴシ洗っちゃったこともあります。
でも案外大丈夫でしたね。
本当に自己責任ですので、おすすめはしませんが。
まとめ
夏の保冷バッグの結露対策、いかがでしたか?
お弁当箱が保冷剤の水でベチャベチャ、なんて嫌ですよね。
しっかり保冷剤の水滴対策をして、おいしいお弁当を傷みから守りましょう。