会社や学校にお弁当箱を忘れてきてしまった!
お弁当箱は洗ったものと思っていたら、洗ってなかった!
人間だもの、そんな失敗も時にはあります。
問題はこれから。
放置したお弁当箱はどうやって洗えばいいの?
カビが生えたら、お弁当箱は捨てるしかないのか?
キレイに洗えたらまた使ってもOKなのか?
汚れは落ちても臭いが取れない!
なんて時のお弁当箱の疑問にお答えします。
弁当箱を放置したときの洗い方
弁当箱を放置したときの洗い方は、やっぱりいつもと同じというわけにはいきませんね。
まずはもし中身が入っていたら、勇気を出して蓋を開け、捨てましょう。
長期にわたって放置していたのなら、カビの胞子対策としてマスクして作業します。
レジ袋やポリ袋などに中身を出して、キッチンペーパーなどであらかた汚れを拭き取ってしまってください。
お弁当箱(プラスチック製)の具体的な洗い方は
⒉ 使い捨てスポンジに食器用洗剤をつけて洗う
⒊ 水1ℓに対し10㎖の台所用漂白剤を入れた液を作る
⒋ 漂白剤の薄め液にお弁当箱、フタ、パッキンを浸け置く
⒌ 水やお湯でよくすすぐ
⒍ 天日干ししてしっかり乾燥させる
台所用漂白剤は、キッチンハイターやキッチンブリーチなどですね。
家庭に一つはあるかと思います。
なければ、これを機に買っておいたほうが良いでしょう。
漂白剤に浸け置くとお弁当箱が浮いてきてしまうのなら、平皿などを上から被せておくと良いでしょう。
ついでにそのお皿も消毒・殺菌できます。
キッチンハイターにはスプレータイプもありますね。
もちろんスプレーでも大丈夫です。
お弁当箱やフタ、パッキンに満遍なくスプレーをして、放置。
あとは上と同様、きれいに洗い流して乾燥させましょう。
注意点があります。
パッキンは物によっては漂白剤が使えないものもあります。
その場合は、パッキンの汚れを台所用洗剤でしっかり落とし、熱湯消毒しましょう。
自分が使っているお弁当箱のパッキンが、塩素系漂白剤を使っても大丈夫なのか分からないのであれば、煮沸消毒にしておいたほうが間違いありません。
では煮沸消毒はどうするのか具体的な方法の前に、これにも注意点があるのでチェックしましょう。
まずはお弁当箱の表示を確認。
耐熱温度を見てください。
体熱温度が100℃以上と記載されていれば、熱湯消毒してもほぼ大丈夫です。
ステンレスやアルミのお弁当箱も、ハイターができないので煮沸消毒が良いでしょう。
お弁当箱の煮沸消毒のやり方
⒉ 鍋の底にふきんやタオルなどを敷く
⒊ あらかた洗ったお弁当箱を入れ、水をたっぷり入れる
⒋ 鍋を強火にかける
⒌ 沸騰して5分煮る
⒍ 取り出して(ヤケド注意!)清潔なふきんの上に口を下にして置く
⒎ そのまま完全に乾燥させる
パッキンやゴムが変形しそうなら早めに取り出してください。
鍋の底に布を敷くのは、容器と金属の鍋が直接接触しないようにするためです。
金属は100℃を超えて熱くなるので、お弁当箱の耐熱温度よりも高温になり、容器を変形させてしまう恐れもあります。
急激な温度の変化はお弁当箱に悪影響です。
必ず水の状態から入れて、徐々に温度を挙げていくようにしましょう。
お湯の中からお弁当箱を取り出すときは、清潔なトングとか菜箸などで気をつけて取り出してください。
くれぐれもヤケドしませんように。
熱湯で煮沸して生き残っている菌はいないはず。
強い塩素系漂白剤も使わず、強力な殺菌作用がありますので、煮沸消毒の仕方は覚えておいて損はありません。
お弁当箱のカビを消毒するには
お弁当箱のカビを消毒するには、前章でのキッチンハイターやキッチンブリーチといった台所用漂白剤で消毒できるはずです。
つまり上のやり方で、カビも消毒できているはずです。
ただし曲げわっぱなどの木のお弁当箱の場合、放置してカビまで生えてしまったら諦めるしかありません。
ちょっとカビているくらいなら、煮沸消毒でいけるかもしれません。
しかし広範囲にカビが生えてしまったら、迷わず捨ててしまいましょう。
木の繊維にカビが根を張り、たとえ表面がきれいになっても、完全に取り除くことは不可能です。
お弁当箱の臭いの取り方
お弁当箱の臭いの取り方も、知っておきたいポイントですね。
汚れやカビがきれいに消えたように見えても、お弁当箱に残った臭いが気になることもあるでしょう。
きれいに洗ったのになぜ臭うの?と疑問に思いますよね。
これはお弁当箱の表面についた細かい傷や凹凸に、ニオイ菌が入り込んでしまっているから。
ちょっとやそっとでは落ちないお弁当箱の臭い。
これではおいしい料理も台無しです。
お弁当の臭いへの対処法をご紹介します。
● 塩を使う消臭方法
お弁当箱に水を半分くらい入れ、粗塩をひとつかみほど入れます。
ひとつかみですので、結構多めですね。
フタをしっかり閉めて、シャカシャカと数分間よく振ってください。
その後、塩水を捨ててよく濯ぎます。
一度で消えない場合、何度か繰り返してみましょう。
● 米のとぎ汁を使う消臭方法
米のとぎ汁は濃い目のを使うのをおすすめします。
米ぬかに含まれる成分が、ニオイを抑える働きを持っています。
よく洗ったお弁当箱を、米のとぎ汁に浸して1時間ほどつけ置きします。
あとは台所用洗剤できれいに洗えばOKです。
● 天日干しで消臭する
紫外線には強力な殺菌効果があります。
よく洗ったお弁当箱を、日当たりの良い場所で干すだけ。
もちろん食品を入れる中の方を上にして、日を当ててください。
これだけでも結構効果があると思いますが、念には念を入れて、上記の塩や米ぬかを試したあとに天日干しすると、さらに効果が倍増するでしょう。
日射しが強すぎると、お弁当箱も日焼けするかもしれません。
たまに様子を見ておいてくださいね。
まとめ
放置したお弁当の洗い方と、カビの取り方・ニオイの取り方は、お弁当箱だけでなく、タッパーや保存容器などにも使える便利な方法です。
でも一番なのは、放置せずその日のうちにしっかりお弁当箱を洗うこと。
おいしいお弁当を楽しむためにも、こまめにお弁当箱のお手入れをしてあげてくださいね。