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梅雨のお弁当には注意が必要 傷みにくいおかずとおにぎりの握り方

投稿日:2018年3月9日 更新日:

梅雨の時期から夏にかけて、食材は傷みやすくなります。

普段家で食べる食事にももちろん気をつけなければいけませんが、気をつけていても不安なのがお弁当。

できたて、加熱したてを食べるわけではなく、作ってから数時間後に食べることが普通のお弁当は、梅雨には非常に傷みやすく食中毒の原因になってしまうことも。

梅雨の時期のお弁当には、食品やお弁当箱の取り扱い方、食材の選び方が重要なのです。

蓋を開けてもがっかりしない、梅雨のお弁当の注意点をまとめました。

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梅雨のお弁当には注意が必要

梅雨のお弁当には注意点があります。
この注意点を無視すると、楽しいお弁当の時間が切なくなる結果に。

以前私自身、職場にお弁当を持って行っていまして。
お昼になりさあ食べようとフタを開けたら、糸を引いていたことがありました。

その日は食べずに我慢したという、苦い思い出があります。

それからは、梅雨から夏にかけてのお弁当には注意に注意を重ねてきました。
梅雨時のお弁当の作り方にはコツといいますか、大事なポイントがあります。

これを徹底しておけば、食中毒になるリスクはかなり避けられるはず。

小さい子どもなどは傷んでいても気づかずにお弁当を食べてしまう恐れもありますから、特に注意してあげたいですよね。

食中毒予防には3原則というものがあります。

⒈ 細菌をつけない
⒉ 細菌を増やさない
⒊ 細菌をやっつける

この食中毒3原則を基に、お弁当を作っていきましょう。

梅雨のお弁当の作り方

① 食材は新鮮なものを選ぶ
ただでさえお弁当が傷みやすい時期です。
使う食材は可能な限り新鮮なものを選びましょう。

お肉や魚は特に注意が必要です。

パックからドリップが垂れてほかの食材につかないように気をつけること。
購入後、すぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存すること。

夏場は冷蔵庫も、庫内の温度が上がりやすいです。
冷蔵庫を過信せず、できるだけ新鮮なまま調理しましょう。

② 手や調理器具、お弁当箱は清潔に

料理の前と後は必ず手洗いを徹底します。
まな板や包丁などの調理器具も、使用前に必ず洗剤で洗います。
その後、熱湯で流すと完璧です。

意外と盲点なのが、手を拭くタオルやふきん。
これが清潔でないと、手を洗っても無意味です。

そしてお弁当箱ですが、この洗浄がうまくできていないと、腐りやすくなる原因になります。

パッキンなどは汚れが落ちにくく、細菌やカビが繁殖しやすくなります。
特に注意が必要ですね。

お弁当箱の殺菌は、徹底的な洗浄と、完全に乾かすこと。
水気が絶対にない状態にしておくようにします。

私は夏場はお弁当箱を2つ用意して、完全に乾いたものを交替で使用するようにしていました。

③ 調理は順番に注意

魚や肉を切ってから野菜を切るのではなく、野菜や果物から切って、最後に魚や肉を切ります。

どちらにせよ何かを切ったあとは洗ってから次の食材を切りますが、生で食べる野菜類から先に切っておいたほうが、洗う手間が少なくて済みます。

できればまな板は食材によって使い分けたいところですね。
肉・魚用と、野菜・果物用に分けて使うようにすれば、お弁当の傷み予防にさらに効果的です。

私は牛乳パックをきれいに洗って、それをお肉や魚を切るときにまな板代わりとして使用しています。
食材を切り終えたら処分するのも簡単なので、なにかと使えますよ。

④ 食材の取り扱い方に注意

細菌が増える状況下に、食材を置いておかないこと。

例えば冷凍したお肉を常温で解凍したり、冷蔵庫から出した生の肉・魚をすぐに使わず、調理台にしばらく置きっぱなしにしていたりするのはNG。
菌が増えやすくなります。

肉・魚の解凍はレンジ使用で!

野菜も必ず洗います。
葉物野菜なども、土に細菌がついている場合があるので、よく洗ってください。

カット野菜も同様です。
洗ってから使用しましょう。

⑤ 加熱が重要

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食中毒菌をやっつけるには、食品の中心部の温度が75℃で1分以上になるように加熱が原則です。

熱を加えるものは中途半端にせず、しっかり加熱しましょう。

⑥ 温かいままお弁当箱に詰めない

お弁当に入れるおかずやご飯は、必ず一旦冷ましてから入れます。

お弁当の中身が温かい状態のまま蓋をしてしまうと、中で水気がつき、食品が傷む可能性が高くなります。

おかずはパッドやお皿などにおいて完全に冷ましてから、お弁当箱に詰めていきましょう。
ごはんも同様に平皿などに広げて冷まし、お弁当箱へと入れます。

おかずやご飯のあら熱をとらないまま、お弁当に詰めてフタをすると、密閉されたお弁当箱の中で熱気が冷めて水気になり、お弁当がいたむ原因になります。熱いものは冷ましてから詰めるのが、お弁当づくりの基本です!

⑦ 水気は切る

煮物の煮汁などや付け合わせの生野菜でもそうですが、汁気や水気は完全に切ってから入れます。

とにかく水分は絶対排除です。

水気が原因で菌が増殖する場合が多いので、ここは徹底したいところですね。

お弁当の傷みにくいおかず

お弁当で傷みにくいおかずを作るには、とにかく水分は飛ばすような料理を選ぶことです。

抗菌効果のある食材・調味料を使用すると良いでしょう。

ちなみに抗菌効果のある食材は
● しょうが
● 梅干し
● 大葉
● 酢
● わさび

などですが、この中でも特にお勧めしたいのが【梅干し】と【酢】です。
夏場は特に意識して、この2つを使ったお弁当を作るようにすると良いですね。

玉子焼きはお弁当の定番おかずですが、これも梅雨から夏にかけては、食中毒の危険性が高まります。

傷みにくい玉子焼きの作り方は、卵液をフライパンに流したら、完全にたまごに火が通り表面が乾いてから巻くようにすること。

煮物はザルで煮汁を切ります。
汁気が多いとそこから細菌が繁殖しやすくなります。

レタスなどの葉物野菜を彩りのためにも入れたくなりますが、梅雨や夏場はやめておいたほうが良さそうです。
野菜も必ず火を通したものを詰めるようにしてくださいね。

トマトはヘタの部分が傷みやすいので、必ず取ってから入れましょう。

梅雨のお弁当作りで、すべてにおいて共通する大原則は
① とにかく水気を排除すること
② しっかり加熱すること
③ 完全に冷ましてからお弁当箱に詰めること

です。

梅雨におにぎりが腐るときに試して欲しい方法

梅雨におにぎりが腐ってしまうのは、どうしても高温多湿な状況下だと仕方ない部分もあります。

しかしこれも工夫次第で、傷みにくいおにぎりを作ることも可能です。

ここでの重要ポイントは、以下のとおりです。

● 素手で握らない
手から細菌がごはんについてしまうかもしれません。
よく握らなければ作れないおにぎりなどは、素手ではなくラップに包んでから握りましょう。

● 梅干しやシソなどの傷みにくい具材を使う
梅干しに抗菌作用があるのはご存知でしょう。

ただしこの梅干し、真ん中に入れたとすると、その周辺しか抗菌できません。
梅干しを入れるのなら、刻んで全体にまぶすほうがおすすめです。

傷みにくいおにぎりの作り方

① ラップにごはんを広げ、冷ます
② ラップでごはんを包んで握る
③ 手でご飯に触れないようにラップを外して、詰める

梅雨や夏場は、手でおにぎりを触れないように気をつけましょう。



まとめ

梅雨時や夏場のお弁当は、傷みにくく腐りやすいものです。

ちょっとしたコツで食中毒予防になりますので、安心してお弁当を食べられるように気をつけたいものですね。

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