初節句おめでとうございます!
さて、初めての節句ということで、いろんなしきたりやマナーなどに混乱しがちなときですよね。
例えば席次。
座り方ひとつ取っても、両親、義両親、兄弟、親戚……
呼ぶ方が多くなればなるほど、誰をどこに通せば良いのか分からなくなってきてしまいます。
ちょっとした疑問ですが、でもうやむやにして結果気まずくなるのは避けたいもの。
そんな初節句の際の席順についてまとめました。
初節句のときの座り方は?上座に座るのは誰?
初節句のときの座り方は、仮に料亭などのお店でする場合であれば、開催場所であるお店の方にお任せすれば良いでしょう。
初節句のお祝いに来ていただく方々の関係性をお伝えすれば、お店にもよりますが、大抵は配慮してもらえるはず。
接待側は誰か。
招待客と家族構成など。
予約のときにでも、料亭の方に必要な情報を前もって説明しておきましょう。
風習や習わしなどはその地域によって差があるもので、あちらでは正しくてもこちらでは違う、なんてことはよくあることです。
その土地の慣習に詳しい、その土地のお店の方にお任せすれば、問題はないかと思います。
ではこの初節句を自宅で開催する場合、どのような配席にすれば良いのでしょうか。
この場合もやはり招待客を、関係性の順からその部屋の上座にご案内します。
例えば【夫両親】【妻両親】【夫兄弟】【妻兄弟】を招待したとします。
初節句の主役である子どもが【夫】の姓であるのなら夫の【家】の子と考えます。
すると招待客で重要な人物は【妻両親】です。
このような場合、【妻両親】から上座に座っていただくのが良いでしょう。
あとはそれに合わせて、横に【妻兄弟】に並んでいただき、向かい合わせに【夫両親】【夫兄弟】と並んでもらえば良いですね。
逆に子どもが【妻】の姓であれば妻の【家】の子ですから、上座に座るべきは【夫両親】ということ。
これも土地やその人の家によって大きく変わってきます。
慣習が違えばその人自身の受け取り方、感じ方も違いますので、すべてこの通りにすれば問題なし!とは言い切れませんが、迷ったときは一般的な方法で良いかと思います。
初節句のお祝いということで、主役は赤ちゃんです。
みんな赤ちゃんを抱っこしたいでしょうし、宴席も盛り上がれば好きな席に行ったり、人形や飾りを見たりと、自由に過ごしてくれるはず。
せっかくの自宅での初節句ですから、あまり格式張らず、気楽に過ごしたいものですよね。
ただしマナーも大切ですから、宴会の最初と〆の席だけは、きちんと押さえておきたいところです。
上座と下座は自宅ではどうなる?
上座と下座は自宅だとどうなるのか、迷いませんか?
自宅の部屋の広さや構造、家具の配置などによっては
「一体どこが上座?」
と思う場合も多いですよね。
和室ではなく洋室だったら。
座る席がソファーだったら。
室内のレイアウト一つとってもバリエーション豊かなので、ぴったりと合った例はないと思いますが、いくつか参考例を挙げていきましょう。
まずは基本的に
遠いところが上座
ということを覚えておくといいですね。
これは洋室であろうが和室であろうが変わりません。
人の出入りで騒がしくない、落ち着いて座っていられる席が上座です。
最近では床の間がある家も少なくなっているでしょうが、もし床の間があるのなら
「床の間に一番近いのが上座」です。
床の間を背にした席ですね。
さて、洋室ですが、椅子にも格式があるのをご存じでしょうか。
最も格の高い椅子が【長椅子】【ソファ】。
次いでひじ掛けのある【アームチェア】。
ひじ掛けのない背凭れのみの【アームレスチェア】。
最後に腰掛けるだけの【スツール】の順になります。
もちろん上座に必ずソファがあるかといえばそうでもないでしょうが、その場合は「眺めの良い場所」や「節句の飾りが良く見える場所」「赤ちゃんが良く見える位置」など、考えられる「良い席」にお通しすれば喜んでいただけると思います。
また、いくら上座だからといって、空調が苦手な方にエアコンの風がよく当たる場所をおすすめするのもやめておきましょう。
マナーだ格式だといっても、気持ちよく過ごしていただくことこそが大切なことです。
臨機応変に、招待客に楽しく過ごしてもらえるような席順を考えたいですね。
まとめ
初節句で大切なのは、親しい家族ともに、赤ちゃんの成長を祝えること。
お祝いの膳を囲みながら、楽しく過ごしてくださいね。