唇が荒れて皮がむける。
なかなか治らない唇の皮むけ、悩みますよね。
ついついクセで「唇の皮を剥いてしまう」ことってありませんか?
それ、実は皮膚むしり症という病気かもしれません。
唇の皮をむいてしまう。
どうしてもやめられない。
唇の皮を剥く癖と、唇の皮が気になって仕方ないときの対処法をまとめました。
唇の皮を剥いちゃう
唇の皮を剥いちゃう。
このような「クセ」はそんなに珍しいものでもありませんよね。
しかしそれも程度によります。
皮が剥けていて、気になるからむいてしまう。
荒れている唇が恥ずかしくて、つい触ってしまう。
唇は皮がむけやすい部位ですから、しょっちゅう唇の皮がむけて困っている人は多いものです。
そもそもなぜ唇の皮は剥けるのでしょうか。
唇の皮むけは様々な要因があるので、皮がむける原因を断定することは難しいところ。
唇の荒れに良いと噂のリップクリームも万人に効くわけではなく、個人差や相性もあります。
自分に合うリップや薬に巡りあう幸運は、なかなか訪れませんよね。
完全治癒が難しい「唇の皮むけ」。
しかし極力悪化させないようにすることは可能です。
その一つが「唇を触らないこと」。
唇にはできるだけ刺激を与えないようにしないと、いじってしまうことで余計に皮むけを悪化させてしまう恐れがあります。
再生しようとしている新しい唇の皮を、できるそばから剥いていってしまえば良い状態に戻れるはずがありません。
そんなことは解っている。
でもどうしても唇の皮を剥いちゃう。
出血するほど唇の皮を剥く。
もともとそんなに皮が剥けていなくても、無理矢理剥いでしまう。
心当たりがあるのなら要注意。
もしかしたらそれは「皮膚むしり症」と呼ばれる病気なのかもしれません。
唇の皮のやめられない「むく癖」は自傷行為?
唇の皮のやめられない「むく癖」。
これは程度によっては「自傷行為」と捉えられる場合があります。
皮膚むしり症はSkin-Picking(スキン・ピッキング)と呼ばれる病気です。
顔や体の健康な皮膚、皮膚の小さな凹凸、ニキビや吹き出物などを剥がしたりむしったりしてしまう行為を、頻繁にしてしまう強迫障害の一種。
自分の爪で皮膚やかさぶたなどをむしったり剥がしたり、歯で噛んだりする。
あるいは毛抜きなどを使ってむしる場合もある。
皮膚疾患を繰り返しむしり続けたりして悪化させる。
ちょっとしたひっかかり程度の皮むけや、健康な状態の皮膚でさえもむしってしまう。
意識的に行う場合もあるが、無意識に皮膚をむしる行為をしているケースも多い。
あらゆる年齢で発症するが、思春期から始まる場合が多い。
人口の約1~2%にみられ、内75%は女性。
・出血するほどむしってもそのむしる行為を止められない
・むしり続けてしまうため皮膚が損傷している
・やめたくてもやめられない
・日常生活に苦痛や支障が生じている
もしこれらに当てはまるようなら、皮膚むしり症である可能性もあります。
どうでしょうか?
ちょっと心当たりあるな、と思うところは誰しもあるのではないでしょうか。
唇の皮でいえば、むけているところが気になるのは当然だし、つい剥いてしまって血が出た!などというのもよくあることです。
じゃあこれって病気なの?といえば、当然程度の問題であって、みんなそうであるとは限りません。
あくまでも、そのむしる行為により皮膚の損傷や支障が生じている場合がそうです。
唇の皮を剥く行為も、血が出るほどむくのを繰り返すとか、自制できないほどその行為に没頭してしまう傾向があるのならやはり皮膚むしり症の傾向があるでしょう。
では、この皮膚むしり症にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
唇の皮が気になるときの対処法
唇の皮が気になるから、ついむいてしまうわけです。
皮膚むしり症になる危険性をなくすためにも、唇の皮が健康な状態になるようにケアしておくのも一つの手ではないでしょうか。
そこで、「病的に唇の皮を剥いてしまう衝動」を抑えるための7つの対処法を挙げておきます。
聞き手の指先に絆創膏を貼っておけば、皮膚や皮をつまもうとしてもつまめません。
・手袋をはめる
絆創膏と同じく、薄い綿手袋などをはめておくと皮をつかめませんね。
・マスクをつける
口がマスクに覆われているので、皮をむくことができません。
・手首に輪ゴムをはめておき、ゴムを弾く
輪ゴムやヘアゴムを手首にはめておきます。
皮をむくクセが始まりそうになったら、そのゴムをパチンと弾きます。
皮むしり症はイライラしたり不安があったりすると出てくる場合が多いです。
ゴムを弾いた小さな痛みが、冷静さを取り戻させるそう。
・「ストップ!」と声を出す
皮むしりが始まりそうになったら「ストップ!」と言います。
自分の部屋であれば、多少声を出しても大丈夫ではないでしょうか。
あまり声を出せないような状況であれば、心の中で「ストップ!」と叫ぶだけでも良いです。
・何かに集中する
集中していると、皮をむしるなどの行為が出てこないケースが多いです。
イライラしがちでつい唇に手が行きそうになったら、あえて他の何かに集中したり、忙しく動いてみましょう。
・記録を取る
自分が1日の中で、どれくらい唇の皮をむくのに時間を割いていたかを記録します。
また、自分がそんな心境のときに皮むしりをやってしまうのか、心の動きもできるだけ詳細に書いておきましょう。
自分の行動を見つめ直し、その行動を認識することで、冷静になれるかもしれません。
唇の皮をつい剥いてしまうのは、ほとんど誰もがそうなのではないかと思います。
荒れている唇は、どうしても気になりますよね。
ただし程度によって、自分や家族から見て「異常なほど皮をむしってしまう」状態なら、上の7つの方法を試してみてください。
まとめ
唇の皮をついつい剥いてしまうのが「病気」なんて言われるとびっくりしてしまいますよね。
でも日常生活に支障が出たり、傷を悪化させてもなお皮をむくことをやめられないのであれば、単なる癖とは捉えず、早め早めの対処が必要になります。
自力で治せるなら治したいところ。
自力で治すのが無理だったら、クリニックを受診するのもアリです。
それに並行して、唇のケアもしっかり続けましょう。
皮をむくなんてもったいなくてできないくらいの、プルプルきれいな唇を手に入れたいですね。
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