通常、乗り物酔いは乗り物に乗ったときに起こります。
原因となる乗り物から降りてしばらく経つと、悪心も落ち着いてくる場合がほとんどです。
しかしなかには、乗り物酔いから2日目、3日目が経過しても、具合の悪さを引きずる方もいます。
乗り物酔いをしてしまうと、めまいや吐き気が翌日以降も続く。
そんなときに試して欲しい解消法や、なにをしても乗り物酔いがさめないときに受診するのなら何科にすべきかをまとめました。
乗り物酔いが次の日まで!これって本当に車酔い?
乗り物酔いが次の日まで続くと、それは本当に乗り物酔いなのか不安になるかと思います。
通常、車酔いから回復するにはそれほど時間はかかりません。
長くても半日もあれば、体調は元通りになる方がほとんどではないでしょうか。
しかし、乗り物酔いが翌日にまでわたって続いてしまう方もいるのです。
実際、私自身がかつてそういうタイプでした。
一度車酔いすると、翌日以降も確実に体調不良が続きます。
そういうと、「たまたま体調が悪かったせいではないか?」と思われますが、それは本当に「乗り物酔い」としか言えない症状なのです。
胃や胸のむかつき。
吐き気とめまい。
冷や汗をかくような気持ち悪さ。
乗り物に乗っているピーク時ほどひどくはありませんが、だらだらと不快な症状が長引きます。
そこで、なぜそのように「乗り物酔い」が長く続いてしまうのか、原因を追究してみました。
乗り物酔いが治らないときに考えられる原因
□ そもそも乗り物に乗る前から体調が悪かった
疲れていたり、風邪をひいていたり、体の調子が元々あまり優れていなかった場合、乗り物酔いの症状が長引いてしまう恐れがあります。
個人的には、睡眠不足や胃腸が弱っていると、乗り物酔いのダメージが大きいように思います。
□ 不安・ストレスが大きい
車に酔うのではないかという不安や、それに伴うストレスなどが、乗り物酔いを悪化させているかもしれません。
□ 首こり・肩こり
凝り性の人は乗り物酔いをしやすいものです。
車内では首や肩が凝りやすく、特に乗り物酔いへの不安がありますから、肩などが緊張して血行が悪くなり、さらに凝ってしまうことも。
すると目まいなどを起こしやすくなります。
乗り物酔いを治す方法
乗り物酔いを治す方法を挙げていきます。
いろいろ試してみて、どれか合うものを見つけてみるのも良いですね。
酔い止め薬は乗り物に乗る30分ほど前に飲むのが効果的ではありますが、車に酔ってから服用してもOKなのです。
とりあえず酔い止めを飲んで、安静にしてみましょう。
● リラックスする
乗り物酔いをする方は、乗る前から「また酔うのではないか」、乗っているときも「絶対酔う」、降車しても「まだ気持ちが悪い」と、常に気が張り詰めています。
深呼吸をして、体をリラックスさせましょう。
● 目や肩・首などを軽くストレッチ
緊張のため体の各所がこわばっているのかもしれません。
首や肩の血行不良は、頭痛やめまいの原因になることもあります。
軽いストレッチやマッサージで、コリをほぐしましょう。
● 氷をなめる
少し大きめの氷を口に含み、噛まずに舐め続けます。
氷の冷たさで交感神経を刺激することで、自律神経の働きが整うようです。
● 辛いものを食べる
これも氷と同様、自律神経を整える働きが期待できます。
これらの方法を試してみても、なんの改善も見られない場合。
不快な症状がまったく治まらない場合。
乗り物酔いの程度によっては、病院を受診することも選択肢の一つです。
乗り物酔いで病院は何科に行くべき?
乗り物酔いで病院は何科にかかれば良いのかというと、まずは耳鼻科を受診しましょう。
内耳の不調だけでなく脳が原因ということもあり得ますが、まず耳鼻科を受診してから、医師の指示を仰ぎましょう。
症状の中でもめまいが特に激しく出ているのなら、めまい外来も選択肢に入ります。
度を過ぎた乗り物酔いの影には、ほかの病気が潜んでいる可能性も無きにしも非ずです。
診察を受けてみて何事もなければそれでOK。
気を楽にするためにも、病院で診てもらうのも良いですね。
まとめ
乗り物酔いは本当につらいですよね。
ただでさえつらいのに、乗り物酔いの状態が長引くのは、体力も気力も低下させてしまいます。
ぜひ乗り物酔いの対処法を試してみて、少しでも楽になれる方法を探してみてくださいね。
普段から平衡感覚・バランス感覚を鍛えるのも、乗り物酔いの予防に役立ちますよ。