温泉卵を作ろうとしたのに、出来あがったのはゆるゆるの中途半端なゆでたまご。
完全に失敗してしまった温泉卵はどうすれば良いのでしょうか。
再加熱してもいいの?
カラを剥いてしまった卵はどうする?
失敗した温泉卵の復活方法をまとめました。
温泉卵を失敗したら
温泉卵を失敗したからといって、処分するわけにはいきませんよね。
もう一度加熱して、普通にゆで卵としてでも食べるようにしたいものです。
でも「もう割っちゃった状態」だという場合、割った殻は元に戻せないので、対処に困ります。
たまごの中の状態は外側からは見えないので、温泉卵がちゃんとできているかどうかは、殻をむいてみないと分かりません。
ですから「殻を剥いたら全然ダメだった!」ということもよくあります。
白身も黄身もゆるくトロっとした状態、ほぼ生だったという場合、殻を剥いた卵の中身はとりあえず深めの小皿などに移しておきましょう。
複数個の温泉卵を作ろうとしていて、割った1つめの卵が生に近かったのなら、まだ割っていない残りの卵は再度加熱して固めていきます。
逆に白身が固まって単なる「半熟卵」、または「ゆで卵」になってしまっているのなら、割り切ってその状態で食べましょう。
たまごサンドを作ったり、サラダにしてもタルタルソースにしてもいいですよね。
では、次の章で具体的に「失敗した温泉卵を再加熱する方法」を紹介します。
温泉卵を失敗して再加熱する方法
温泉卵を失敗しても再加熱でなんとかなる場合もあります。
もう割ってしまった卵でも大丈夫。
運が良ければ、まだ温泉卵になれるチャンスも残っていますよ。
【殻を割ったらほとんど生の状態】
これは「加熱時間が少なかった」か「お湯の温度が低かった」のが原因です。
固くなったゆで卵は元には戻りませんが、生に近いような状態であれば温泉卵にできるかもしれません。
それでは、殻を割ってしまった失敗卵からなんとかしていきましょう。
⒈ ココット皿などの深めの小皿に割った卵を入れる
⒉ 卵を覆う程度の水を入れる
(大さじ3~4くらい)
⒊ 卵黄部分に爪楊枝などで数か所穴を開ける(必須)
⒋ 上からラップをふんわりとかけ、レンジ500wで40~50秒加熱
⒌ そのままにして置き、余熱を加える
⒍ レンジから取り出して余分な水分を捨てる
もしまだ固まりが足りないようなら、あと10秒くらい加熱しましょう。
⒈ ココット皿などの深めの小皿にラップを敷く
(ラップは卵を覆えるくらいの大きさで)
⒉ ラップの中に失敗卵を入れる
⒊ 卵をラップで完全に包む
⒋ ラップで包んだ卵をお湯に入れて加熱する
1個くらいなら、もちろん状態にもよりますが、ラップに包んだ状態の卵を保温中の炊飯器のごはんの上に置いておいても、温泉卵にすることはできます。
しかしほかにも「温泉卵になりきれなかったたまご」があるのなら、一緒に茹でてしまったほうが早いでしょう。
⒈ 鍋に5カップ(1,000cc)の水を入れ沸騰させる
⒉ 火を止めて、冷水1カップ(200cc)の水を加える
⒊ たまごをおたまなどでそっと鍋に投入
⒋ 30分ほど放置
この方法でお湯の温度は70℃になります。
温度計があるのならしっかり測っておくと確実ですね。
温泉卵は、
卵黄が固まるのが約70℃、卵白が固まるのが約80℃
という性質を利用して作られています。
やわらかさ硬さは好みなので設定したい温度はさまざまですが、大体は70℃くらいの温度のお湯に30分ほど浸けておけば温泉卵になるのです。
たまごを最初の加熱後に、水で冷ましていたとしてもOKです。
重要なのは70℃くらいの一定の温度のお湯に、30分ほど卵を浸しておくこと。
あとは最初のときの卵の固まり具合や、熱の入り方を加味して、加熱時間を調節してみましょう。
読みが当たれば、失敗した温泉卵も正真正銘の温泉卵になれるかもしれません。
もしダメでも、半熟卵や茹で卵にしてしまえば美味しくいただけます。
温泉卵はあきらめて、ちょっとおしゃれな「ポーチドエッグ」にするのもアリです。
ゆるく茹でた卵なら、充分できる可能性はあります。
⒈ ゆるゆる卵は殻を取り器に入れておく
⒉ 鍋に500ccの水を入れ沸騰させる
⒊ お酢を大さじ1加える
⒋ 弱火にし菜箸などでお湯をかき混ぜ、中央に渦を作る
⒌ 渦の真ん中にそっと卵を入れる
⒍ 約1~2分ほどして白身が固まればOK
⒎ 水やぬるま湯に浸しお酢を落とす
⒏ 水気を切って完成
渦の中央に入れることで、水流によって自然にたまごは丸くなってきます。
うまく丸まらないようなら、おたまや菜箸で早めに白身をかき集め、形を整えると良いでしょう。
温泉卵の白身が殻にくっつく場合
温泉卵の白身が殻にくっついてはがれない、という失敗パターンもありますよね。
これは「新鮮なたまごを使ったから」かもしれません。
産みたて新鮮なたまごは、炭酸ガスを多く含んでいます。
加熱することによってこのガスが膨張し、卵は殻に押しつけられます。
そのため殻と卵の白身ははがれにくくなり、剥くときにくっついてしまいやすくなるのです。
これを防ぐには、産まれて1週間ほど経った卵を使うこと。
殻に開いた目に見えないほど小さな孔から、卵の中の炭酸ガスが抜けていくのが、1週間くらい経ってから。
ガスが抜ければ、白身と殻がくっついてはがれない!なんてことも減るはずです。
また、茹でたあとに卵を冷水か氷水に浸すようにしましょう。
白身が収縮し殻との間に隙間ができて、殻がむきやすくなります。
まとめ
温泉卵を失敗したら、上記の方法で再加熱をしてみてください。
ゆるゆるな失敗卵も、白身がトロトロで黄身が半熟の理想の温泉卵になれるかもしれません。
茹で過ぎた卵は、半熟卵かゆで卵として食べてしまってくださいね。
※ 温泉卵の作り方→ 温泉卵を温度計なしで作るには 温度が測れないときの作り方
温泉卵の作り方の基本は
70℃くらいのお湯で30分ほど卵を加熱
することです。
完璧な温泉卵作りを目指しましょう!