栗拾いの時期になると、たくさんおすそ分けを頂くこともありますよね。
ほくほくとしてとっても美味しい栗。
嬉しいのですが、一度に消費できない量だと、保存に困ってしまうことも。
あの固い皮を見ると、保存が効きそうな感じがしますが……おいしい栗は虫だって大好き。
そのまま放置していたら、先に虫に食われてしまいます。
また、鮮度が落ちると乾燥が進み、食べる頃にはパサパサしてしまったりする場合もあります。
甘みも落ちて、おいしさも半減です。
そこで、生栗の失敗しない保存方法をまとめました。
栗をそのまま冷凍する方法
栗は冷凍できます。
すぐには食べないと分かっていたら、即座に冷凍保存しておいたほうが、風味も落ちることがありません。
冷凍すれば、およそ6カ月は持つのです。
生栗の保存方法
① 生栗を保存用の袋(フリーザーバッグ)などに入れる
② それを冷凍庫に入れる
拍子抜けしちゃいましたか?
そう、カンタンなんです^^
食べるときは凍ったままの栗をボイルして茹で栗にしてOK。
ほかの食べ方をしたいのなら、まず凍っている栗を熱湯に5分ほど浸して解凍します。
そうすると生栗の状態に戻ります。
あとはお好きなように調理しましょう。
因みに、「もう茹でちゃったぶんも冷凍しておきたい」なんてときでも大丈夫。
茹でた栗も、生栗のときと同じ方法で冷凍保存できます。
ただし解凍する際に再び加熱するので、食べるときにやわらかくなり過ぎないよう、固めに茹でておくといいですね。
栗を冷蔵庫で保存する方法と注意点
栗がたくさんあり過ぎて冷凍保存をするけれど、その内の一部は近いうちに食べたい。
そんなこともあると思います。
常温でその辺に置いておいても問題なさそうな顔をしている栗ですが、ああ見えてナイーブなんです^^
冒頭でもお話ししたように、「すぐに食べちゃうから」と放置しておくと、虫が食っちゃったり、水分やうまみが抜けてパサついた栗になってしまいがちです。
そういう場合、常温ではなく冷蔵保存をおすすめします。
また、栗は常温保存だと、元々の糖度に変化はありません。
しかし0度ほどの、食品が凍る寸前の低温下におくと、糖度が増していきます。
元の倍以上の糖度になることもあるのです。
ですからたとえ2~3日後に食べるのだとしても、それまでは冷蔵保存しておいたほうが、おいしくいただけますよ。
生栗の冷蔵保存方法
① ポリ袋や紙袋に栗を入れる
② 冷蔵庫のチルド室で保存
スーパーで買ってきた栗には虫はいませんが、栗拾いで拾ってきたものには、虫がついているかもしれません。
冷蔵保存する前に水に浸し(5分ほど)、陰干しをして、しっかり水気を切ってから袋に入れて保存しましょう。
もっとしっかり対策したい場合は、80度くらいの沸騰直前(の直前?)のお湯に浸けてください。
1分程度ですぐに取り出し、水気を切って陰干し。
それから袋に入れて冷蔵保存です。
保存は冷蔵庫の「チルド室」が最適です。
チルド室は、お使いの冷蔵庫にもよりますが、大抵の場合引き出しタイプになっています。
ここは温度が0度前後に設定されており、まさに栗の糖度を増させる最適な温度なのです。
栗をおいしく保存する裏ワザ
冷凍保存も冷蔵保存も基本はとてもカンタンです。
でもちょっと一手間をかけてでも、「美味しい栗」が食べたい!なんてときもありますよね。
そんな栗への情熱に満ち溢れているあなたのために、ワンランク上の保存技もまとめておきます。
栗のおいしさを倍にする保存方法
① 生栗を新聞紙か紙袋に入れて、密封しないでチルド室で1~2日置く
② 何か所か穴を開けたポリ袋に移し替え、再びチルド室で4~5週間置き、低温熟成させる
③ ジッパー付きの保存袋に入れて、冷凍庫へ
ポリ袋に穴を開けるのは、結露を防ぐため。
この段階で、栗の糖度は最大3倍増しにもなります。
なお、これ以上熟成させてもあとは劣化してしまいますので、チルド室に入れっぱなしで忘れちゃった!なんてことのないように気をつけてくださいね。
冷凍栗をほくほくおいしくする調理法
① 圧力鍋に栗がひたひたに浸るくらいの量の水を入れ、火にかける。
② 沸騰してから10~15分加圧する
③ 圧力が自然に抜けるのを待つ
普通の鍋で茹でても良いのですが、圧力鍋だと甘さやほくほく感が段違いに。
さらに栗が大好きになること間違いなしです。
栗の冷凍保存まとめ
生栗はそのまま冷凍庫で保存したほうが、保存も楽だし、調理も楽です。
剥いた実は熟成できないので、皮つきのままの方がおいしさも守られやすくなります。
そうでした!大事なワンポイント。
どんな場合も、冷凍栗は常温で戻したりせず、すぐに加熱が原則です。
冷凍庫から出したら即座に加熱するのが、おいしさをキープするコツなのです。
栄養豊富な栗を、おいしく味わってくださいね!