湿度の高い梅雨や、高温多湿になりがちな夏場は、下駄箱の中にカビが生えやすい時期でもあります。
靴箱にカビができると、大切な靴にまでカビの胞子が付着して、靴がカビまみれ!なんてことも。
カビが生えたり、見た目には分からなくてもカビ臭がしたり、なにかとトラブルの多い下駄箱の中。
主な原因はやはり「湿気」がこもるからです。
下駄箱のカビ防止策をまとめました。
下駄箱のカビ防止
下駄箱のカビ防止対策は、早めにしておきたいものです。
カビが生える条件というものがあります。
⒉ 湿度が75%以上
⒊ カビの栄養となる些細な汚れ
高温多湿な状況下はカビが発生しやすくなります。
梅雨から夏にかけてが、最もカビが増殖しやすい季節だと言えますね。
靴箱はそう頻繁に開けられるものではないので、どうしても扉は閉めっ放しになりがち。
すると空気の流れが止まり、カビ菌が靴箱内に付着しやすくなります。
加えてちょっとした皮脂汚れなどがつきやすい下駄箱の中は、カビにとってもはやパラダイス。
栄養たっぷりで落ち着いて過ごせる、絶好の場所なのです。
となると、必然的に取るべき下駄箱のカビ対策も見えてきますね。
そう、換気です。
換気することで空気の流れを作り、カビ菌が下駄箱内に止まり続けないようにしておくことが効果的です。
時折扉を開けて、下駄箱に外の風が通るようにしたり、扇風機やサーキュレーターを使って風を当てるのも良いことです。
そしてこまめな掃除も、下駄箱のカビ防止に役立ちます。
カビの栄養となる汚れを排除することで、カビ菌が増えるのを抑制できるのです。
下駄箱を清潔に保つということは、入れる靴が清潔でなければ意味がありません。
1日履いていた靴は、汗を吸い湿気をたくさん含んでいる状態です。
その靴をそのまま下駄箱に入れてしまうことは、カビにエサをあげているのと同じこと。
履いた靴はまず汚れをきれいに落とし、1~2日ほどかけて完全に乾かしてから下駄箱にしまいます。
とにかく下駄箱に水分は厳禁!なのです。
このちょっとした一手間で、下駄箱のカビ予防はうまくいく可能性が高くなります。
そして下駄箱内にぎゅうぎゅうに靴を詰めてあるのも、風の通り道がなくなり、湿度をこもらせる原因になります。
余裕を持った靴の入れ方をするのをおすすめします。
しかしそうは言っても、下駄箱のスペースの関係でそれがむずかしいこともあるでしょう。
風の通りの悪い位置にある下駄箱だったり、全体的に湿度が高い家などでは、換気しようと下駄箱の扉を開けても、うまく湿気を逃がせないこともあります。
そんな場合は、また違う下駄箱の湿気対策を考えなければいけません。
下駄箱の湿気対策
下駄箱の湿気対策として、市販の除湿剤を使用されている人は多いと思います。
湿気の多い家では、除湿剤にすぐ水が溜まってしまう、なんてこともありますよね。
その水の溜まった除湿剤を交換せずそのままにしておくと、溜まった水が下駄箱内の湿度を上げる恐れもあります。
湿度の高い家は特に、除湿剤はまめに交換するようにしましょう。
除湿剤だけでは追いつかないくらい湿気がすごいというときは、いくつか下駄箱のカビ防止のための策を打っておいたほうが良いですね。
そこで今回ご紹介するのが以下の方法です。
ドラッグストアで販売されている消毒用エタノールは、糸状菌と呼ばれているカビ菌に有効です。
下駄箱自体をこのエタノールで消毒しておけば、カビの発生はかなり予防できます。
また、すでに発生してしまったカビを殺菌するのにも使えるので、これを機に常備しておくのも良いかもしれません。
エタノールでカビ予防をするときは、下駄箱内を一度乾拭きするなどして、汚れを落としてからにしましょう。
もしすでにカビが出来ていたら、エタノールを染み込ませたペーパーや布で拭き取るのが先です。
使い方はスプレーボトルに消毒用エタノールを入れてスプレーするだけ。
消毒用エタノールならそのままで良いのですが、無水エタノールなら商品の表示通りに水で薄めてください。
一度すべての靴を下駄箱から出し、エタノールを靴箱全体に吹きつけます。
※消毒のにおいがこもるので、換気してからにしましょう。
吹きつけたあとはそのまま乾燥させるだけ。
その後は拭き取らないで、そのままにしておいてください。
下駄箱内が乾いたら、靴を入れて完了です。
注意点として、エタノールは合成ゴムや合成樹脂でできた素材は変質させる場合があります。
お使いの下駄箱の素材を傷めないためにも、しっかり確認しておいてくださいね。
引火性もあります。
消毒しながら火を使うことはないとは思いますが、念のため。
重曹は消臭や吸湿の作用があり、下駄箱やクローゼットなどに入れておくとカビ防止に役立ちます。
容器に入れ、好みのアロマオイルを数滴たらしておけば、消臭芳香剤のようにもなります。
ちょっと固まってきたな、というくらいになったら、重曹の取り換え時です。
約1ヶ月くらいでしょうか。
吸湿の役目を果たした重曹は、お掃除などに使いまわして無駄なく使いきりましょう。
汚れ防止のために、下駄箱の棚に新聞紙を敷いている家庭も多いかと思います。
新聞紙は吸湿効果があり、湿度の高い下駄箱内に入れておくには良いですよね。
棚に敷くのなら、普通に敷くのではなくクシャクシャにしてから敷くと、表面積が増えて湿気をより吸収してくれるそうです。
でも、見た目的にはちょっと、新聞紙を敷くのがためらわれることもあります。
なので新聞紙を使うのなら、丸めて靴の中に入れておくことをおすすめします。
靴の湿気を吸ってくれるし、下駄箱を開けたときに見られても大丈夫。
あるいは丸めて靴箱の片隅に入れておくだけでもOK。
簡単ですぐにできる下駄箱のカビ防止策です。
しかしこの新聞紙、いつも乾燥している顔をしているので、ずっとそのまま同じ紙を使い続けている家庭もあるかもしれませんが、それはNG行為です。
やはり時々取り換えなければいけません。
新聞紙は天日干しすれば何度も使いまわせますが、たくさん古新聞があるのなら、どんどん新しいものに変えて行きましょう。
下駄箱の除湿のおすすめは?
下駄箱の除湿でおすすめグッズをご紹介します。
【トゥキーパー】
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炭のトゥキーパーなので、靴の吸湿だけでなく消臭効果も。
新聞紙を詰めるよりも靴の水分を除湿してくれるので、できれば靴の分だけ数を揃えたいところです。
使い捨てではなく、繰り返し使えるのが嬉しいですよね。
【ピンギードライアゲイン マスターキット】
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オランダ発の除湿器。
中にはシリカゲルAが入っています。
シリカゲルとは、いわゆる「乾燥剤」の一種ですね。
透明な(たまに青も混ざる)小さい粒々は、誰もが見た覚えがあるのではないでしょうか。
シリカゲルにはA型とB型があります。
【シリカゲルB】は、調湿の作用に優れています。
湿度が高くなると吸湿を始め、湿度が低くなると逆に放湿します。
【シリカゲルA】は、非常に吸湿力に優れています。
周りの湿度が低くても、湿気を吸い取ろうとします。
ただしA型はグングン湿気を吸い取る分、飽和状態になり吸湿効果がなくなってしまうと、150~180℃で加熱しなければ再生できません。
このピンギードライアゲインのマスターキットは、湿気をいっぱいに吸ったシリカゲルAの吸湿力を再生する「再生ドライヤー」がセットになっています。
シリカゲルAの除湿力を何度も再生できるので、便利な除湿グッズです。
まとめ
下駄箱・靴箱のカビは、生えてくる前に防止するのが一番です。
下駄箱内の換気をよくして清潔に保ち、除湿グッズをうまく使って、カビが居つく隙を与えないようにしたいものですね。