靴箱と靴にカビが生えてしまったら……
前回は「靴箱のカビ取り方法」についてご紹介しました。
今回はその続きとして「靴のカビ取り方法」をまとめてあります。
靴箱と靴のカビ退治、一気にやってしまいましょう。
靴のカビの落とし方
靴のカビの落とし方は、靴の種類によって異なってきます。
その前に、靴箱はカビ取り済みでしょうか?
靴箱と靴にカビが生えてしまったら 落とし方と掃除【靴箱編】
今回は後編、靴のカビの落とし方です。
では早速、靴のカビ取りにかかりましょう。
まずは天然素材なのでカビが生えやすい【革靴】のカビの落とし方をご紹介します。
革靴と言っても色々な種類がありますが、今回ご紹介するのは一般的なビジネスシューズやローファーなどの【スムースレザー】のカビ取り方法です。
革靴のカビ取り方法(スムースレザー)
まずは乾いた布で、目に見えるカビを拭き取ります。
⒉ アルコール除菌スプレーで除菌
乾いた布に除菌スプレーを吹きかけて、細かい部分まできれいに拭いていきます。
決して直接、除菌スプレーを革靴にかけてはいけません。
色落ちしてしまう恐れがあります。
革靴専用のカビ除去用品もあるので、あればそちらのほうが安心でしょう。
⒊ 水拭きする
水をつけたらカビが増えるんじゃないの?と思われるでしょうが、あとできちんと乾燥させればOKです。
ただし革靴によって色落ちしやすいものなどもあるので、心配な場合はこの工程は外しても大丈夫。
ちなみに私だったら、ここで革靴を水洗いします。
革靴の手入れと雨の染み 濡れたレザーのアフターケア
絶対に革靴がダメージを受けないというわけではなく、きっちりケアしてあげないといけませんが、一応自力でも革靴のクリーニングは可能なので、できそうかなと思った人は試してみても良いと思います。
⒋ 革靴を乾燥させる
シューツリーがあれば最適ですが、なければ新聞紙を丸めたものを革靴の中に詰め込んで使用します。
風通しの良い場所で2~3日陰干ししてください。
⒌ いつものお手入れ
あとはいつもの革靴のお手入れです。
保湿のためにシュークリーム(靴クリーム)を塗り、防水スプレーで仕上げてください。
※防水スプレーのかけかたはこちら↓
革靴は雨でも大丈夫?防水スプレーの使い方と雨の日向きの革靴とは
革靴は安いものではありませんので、自力でカビ取りはちょっと勇気が要りますよね。
変にいじって悪化させるのではないかと不安な人は、無理せずに靴専門のクリーニングに出しましょう。
スエード靴のカビ取り方法
スエードは専用のシャンプーとブラシを使ってカビ取りします。
やわらかい布やコットンなどに、皮革用カビ取りスプレーや除菌スプレーを染み込ませます。
普通のクリーナーではスエードの毛がべたついてしまうので、必ずスプレーを使用すること。
⒉ 一度よく乾かす
完全に乾かしてください。
⒊ スエードシャンプーで汚れを落とす
スエードやヌバックなどの起毛の革靴は、専用のスエードシャンプーを使います。
細かい部分も丁寧に洗いましょう。
⒋ よく乾かす
水気と泡をしっかり拭き取り、乾かします。
スエードはやわらかくて型崩れしやすいので、シューツリーや新聞紙を丸めたもので形を整えてから干しましょう。
⒌ ミンクオイルスプレーで革に栄養を与える
ミンクオイルスプレーを布に取って、革に染み込ませるように拭きます。
その後、乾かしてください。
⒍ スエードブラシで毛を起こす
寝てしまったスエードの毛を立たせます。
専用のスエードブラシを使用しましょう。
スエードはスムースレザーよりもちょっと扱いづらいかもしれません。
カビの程度によっては、プロでも完全な除去は難しいといいます。
スムースレザーもスエードもそうですが、素材が本革だとどうしても深くカビが入り込みやすく、カビの根が除去できないことも多いのです。
あまりにひどいカビでは、諦めざるを得ないかもしれません。
スニーカーのカビ取り方法(布製)
スニーカーにも色々種類があります。
なかには洗えない素材もありますが、布製なら大抵は洗えます。
色落ちしやすいスニーカーもあるので、これも不安な場合は靴専門クリーニングをおすすめします。
バケツやたらいにお湯を入れ、そこにスニーカーを浸します。
⒉ 固形洗濯せっけんで洗う
せっけんをよく泡立て、靴用ブラシでカビ部分と靴全体をよく洗います。
⒊ 酵素系漂白剤をつける
お湯に酵素系漂白剤を混ぜて(使用量は使う漂白剤の裏面を確認)、ブラシで靴のカビ部分にこすりつけます。
1時間ほどそのまま放置。
漂白剤には塩素系と酵素系がありますが、靴のカビ取りに使用するのは酵素系にしましょう。
塩素系だと強力過ぎて色落ちの原因になります。
ただし酵素系を使用しても、元から色落ちしやすいスニーカーだと色が抜けないとも限りません。
⒋ お湯で洗い流す
スニーカーをお湯でよく洗い流します。
⒌ よく乾かす
風通しの良い日陰でしっかり乾燥させます。
段差のあるところに立てかけて、靴底からも風が当たるようにすると乾きやすいでしょう。
新聞紙を中に詰めると靴の中が乾きやすいですが、濡れた新聞紙をそのまま詰め込んでおかないように。
たまに新聞紙を交換してあげてください。
今まで洗って日に干しても靴が色あせしたことがない、という場合なら、日に当てても大丈夫かもしれません。
紫外線には強力な殺菌効果があるので、日干しできるのならそのほうが最適です。
どちらか分からない場合は、無難に陰干しにしておきましょう。
その他の靴のカビ取り注意点として……
合成皮革の靴もありますが、これは中性洗剤で水洗いできます。
布製の靴はスニーカー同様、水洗いできます。
しかしパンプスやサンダルなどは、ソールを濡らしてしまうと接着剤がはがれやすくなる場合もあります。
どんな種類にせよ「ちょっと手に余るな」というときには、専門の靴クリーニング業者にお願いしたほうが良いでしょう。
まとめ
靴箱と靴のカビは、できれば見たくないものですよね。
しかし放置しておくとカビは増え続け、大切な靴が使い物にならなくなってしまいます。
早めに靴と靴箱のカビを取り、充分なアフターケアをしておくことで、お気に入りの靴が復活するかもしれません。
そしてカビ予防の対策をしっかり取って、清潔ですっきりキレイな靴箱を維持しましょう。