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脂っこくない肉料理って何がある?鶏胸肉で作る脂肪の少ない中華レシピ

投稿日:2018年2月27日 更新日:

脂肪分の多い食材といえば、やはりお肉。

牛肉、豚肉、鶏肉。
おいしいお肉を食べたいけれど、病気に罹ってしまい食事制限されてしまったら……

脂っこい食事は控えなければいけません。

では、もう一生お肉は食べられないのかというと、それはもちろん病気の進行具合にもよります。

「できるだけ油分は控えた食事をしてくださいね」
と主治医に言われている程度であれば、工夫してお肉を食べることも可能なはず。

病気で脂分の多い食事が食べられない人のための、美味しい中華料理の提案です。

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脂っこくない肉料理って何がある?

脂っこくない肉料理を探していまして。

というのも、母が胆嚢炎になってしまい、現在も治療を続けているからです。
胆嚢炎は食事に気をつけなければいけない病気です。

胆嚢炎の食事 食べていいものは?いけないものは?胆のう炎の再発予防

脂肪やコレステロールの多い食事を摂ると、消化のために胆嚢が活発に収縮するので、胆嚢炎や胆石症の患者さんは痛みの発作を起こしやすくなります。

医師から注意されているのは、とにかく
「脂っこいものはできるだけ食べないようにしてください」
ということ。

脂物は控える。

一言でいうと簡単そうですが、これって難しいですよね。

脂肪の少ない食品を使い、食用油も少なめにする。
そうすると選べる食材も、調理方法も限られてきます。

揚げる・焼くよりは蒸す・煮る・茹でるなどの方法が良いでしょう。
牛肉・豚肉は特に控えたほうが良い食材です。

そうすると、残されたのは鶏肉。
鶏肉もモモ肉は脂肪が多いので、胸肉かささみが良さそうです。

鶏むね肉は健康に良いの?

鶏むね肉は健康に良い。
ヘルシーな食材だという印象があると思います。

胆嚢炎などで油っこい食事を制限されている人には、脂肪分の少ない胸肉はうってつけの食材であるように思います。

カロリー低めで、ダイエットにも適した食材ですよね。

実際、鶏胸肉は健康に良いそうで。
2週間以上続けて鶏むね肉を摂取すると、疲労回復にも効果があるのだとか。

胸肉は鳥の羽を動かす部分ですが、そこに【イミダペプチド】という栄養素があります。
この【イミダペプチド】を継続的に摂取することで、疲労でサビついた細胞を回復してくれるそうです。

低カロリーで高タンパク。
その上、疲労回復の作用もある鶏むね肉。

病気やダイエットでなくても、積極的に使いたい食材ですね。

ただしこの鶏むね肉。
一つ難点がありますよね。

それは火を通すと硬くなりやすい、ということ。

母は硬いお肉が苦手です。
胸肉はどうしても固くなりやすいので、せっかく料理しても美味しいと思ってもらえない可能性も。

どうせ作るのなら、美味しい!と言わせたいですよね。

そこで鶏むね肉を使った中華料理を作ってみました。
油の多いイメージのある中華料理ですが、鶏胸肉を使って脂分少な目、ヘルシーに仕上げたいと思います。

食事制限のある人も、その家族も、どちらも満足できれば嬉しいですね。

白菜と鶏胸肉で作る中華丼

白菜と鶏胸肉で中華丼を作ります。

まずは材料から。

材料(3人分)


● 鶏胸肉      1枚
● 白菜       1/2~1/4(大きさに応じて)

A 鶏がらスープの素 大さじ1/2
A しょうゆ    大さじ1/2
A 酢         大さじ1
A 酒         大さじ2
A みりん      大さじ2

(下味)
○ しょうゆ     大さじ1/2
○ 酒        大さじ1
○ 片栗粉      大さじ1

白菜と鶏胸肉の中華丼の作り方

① 鶏むね肉を用意します

② 皮は剥がして、食べやすい大きさに切ります

③ ポリ袋に下味の調味料(しょうゆ 大1/2、酒 大1、片栗粉 大1)を入れて混ぜておきます

④ そこに切った鶏胸肉を入れて、よく揉み、馴染ませます

⑤ 白菜を用意

⑥ 食べやすい大きさにカットします

⑦ 人参を用意

⑧ 半月切りにします

⑨ 調味料Aを混ぜ合わせておきます

⑩ フライパンに油を敷いて

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⑪ ポリ袋で下味をつけていた鶏むね肉を投入

⑫ 少し焼き色がつくくらい炒めます

※カチカチに焼かないこと

⑬ 白菜・人参を投入

※野菜を入れる前にキッチンペーパーで、フライパンの油を拭き取ると尚良し

⑭ フライパンにアルミホイルを被せて蒸し焼きにします

⑮ 白菜の芯と人参がくたっとして鶏肉に火が通ったら

⑯ 混ぜ合わせていた調味料Aをかけましょう

⑰ よく混ぜ合わせ、火に通している間、水溶き片栗粉を作っておきます

⑱ 水溶き片栗粉を加えつつよく混ぜ、火を通します

⑲ お皿やどんぶりにご飯をよそっておきます

⑳ ごはんの上にかけて、完成!

雑穀米の上にかけても良いですね

胸肉の料理は結構作っていますが、この中華丼はこれまで自分が作ったなかで、最もやわらかく仕上がりました。

恐らく下味の酒と片栗粉が、胸肉が硬くなるのを防いだのでしょう。
そして合わせた調味料にお酢も入っていますから、やわらかくふわっとした食感になったようです。

大事なポイントは2つ。

★ 鶏胸肉の皮は剥ぐこと
★ 肉を炒めたあと、野菜を投入する前に、フライパンに残った油をしっかり拭き取ること

これで油はかなり抑えられます。

ただし大切なことなので繰り返しますが、胆のう炎やほかの病気もそうですが、病気の程度や具合によって「脂ものを控える」ことの程度も変わってきます。

発作が起きたばかり。
退院して間もない。
などと、まだ充分に体が回復していない場合は、少量でも油は控えたほうが良い場合もあります。

主治医の先生にどれくらいの食事制限が必要なのか、確認してから色々と食べるようにしてくださいね。

まとめ

食事制限のある方でも「お肉を食べたい」という気持ちはよく分かります。

その脂肪分制限食につき合ったり、料理しなければならない家族も大変だと思います。
分けて調理するのも面倒ですよね。

今回作った白菜と鶏胸肉の中華丼は、食事制限中の人でも健常者でも、どちらも美味しく食べられるレシピです。

食事制限のない方であれば、仕上げにごま油を回しかけると風味が増します。

鶏胸肉は優れた食材ですから、ぜひたくさん調理してみてくださいね。

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