日光に当たると肌がヒリヒリ。
赤くなってぶつぶつができる。
「海や山で真夏の強い日差しを浴びて」というなら分かりますが、日常生活でちょっとお日さまの下を歩いただけで、このような症状がお肌に出るのであれば要注意。
それは紫外線によるアレルギー症状なのかもしれません。
紫外線アレルギーの症状ってどんな感じ?
紫外線アレルギーの症状はどんなふうなのでしょうか。
一口で「紫外線アレルギー」と言っても、日光によって引き起こされるいわゆる「光線過敏症」には様々な原因があります。
それゆえ症状も様々ではありますが、多くの場合は
● 水泡
● ぶつぶつができる
● じんましん
● かぶれ
などといったかゆみがあるものが多いです。
場合によっては、痛みを伴うものも。
紫外線アレルギーの方が大変なのは、上記の皮膚症状が、普通であれば何の問題もないレベルの日射しを浴びただけで出てきてしまうということですよね。
光線過敏症の原因や種類はたくさんあります。
ただ、子どものときはまったくなんでもなかったのに、大人になって急に日光アレルギーの症状が出たという場合、まず考えられるのは次の3つではないでしょうか。
青年期以降に発症することの多い光線過敏症
強い日差しを浴びた半日後に、皮膚に赤くて小さなかゆみのあるブツブツが出てくる、遅延型のアレルギー。
10~40代の女性に多い。
いわゆる「紫外線アレルギー」とはこれのこと。
多形日光疹は発症しても、多くの場合は1週間程度で自然に回復してくる。
治りが遅い場合はステロイドを使用。
日焼け止めを塗ることで予防できる。
日光を浴びてすぐ(5~10分ほど)に、赤く痒くなる。
ひどいとミミズ腫れのようになることも。
原因は可視光線が主。
そのため紫外線をカットするようにできている日焼け止めでは、予防できない。
ただ、屋内に入るなど日光を避ければ、症状は治まる。
飲み薬や張り薬が原因で発症する。
一部の降圧剤やシップ薬などで、発症が確認されている。
薬を使用したあとに日光を浴びると、顔や首回りなどに日焼けのような症状が出る。
「そんなに日を浴びたつもりはないのに、なんだかすぐに焼けたな」などと思ったら要注意。
この薬剤性光線過敏症を発症しているかもしれない。
湿布薬は症状がひどいと、貼った部分に赤みや腫れ、水ぶくれなどが出る恐れも。
光線過敏症とは、日光を浴びることにより皮膚に何らかのアレルゲンが生じ、それに対してのアレルギー反応を起こしている状態をいいます。
つまり、原因は日光であっても、日光そのものがアレルゲンだということではないのですね。
紫外線アレルギーは治療できるの?
紫外線アレルギーは治療できるのでしょうか。
ここでいう紫外線アレルギーとは「多形日光疹」です。
腫れ・赤み・ブツブツ・かゆみなどの皮膚症状は、2~3日もすれば自然に引いていくことが多いです。
長引くようであれば、ステロイドの塗り薬での治療となるでしょう。
必ずとは言えないものの、耐性ができる場合もあるようです。
薬剤性光線過敏症であれば、使用している薬剤を変えてもらうしかありません。
ただし薬剤はやめたあとも体内にしばらく残っています。
3カ月程度は直射日光を浴びるのは控えたほうが良いですね。
紫外線アレルギー対策はしっかりと!
紫外線アレルギー対策は、やはり日光をうまく避けられるかどうかにかかっています。
長袖の服を着るのは当然ですが、UVカットの機能がなければ、あまり効果は期待できません。
日焼け止めも正しくしっかりと塗りましょう。
日焼け止めを塗っても焼ける?正しい日焼け対策を始めよう
目からも紫外線は入って来ます。
UVカット率の高いサングラスでガードすると尚良いですね。
なかなか難しいかもしれませんが、最も確実なのは日中の外出を控えること。
日射しの厳しい真夏だけでも、極力外出は控えるようにしたいものですね。
まとめ
いかがでしたか?
ご自分の症状に当てはまりそうなものがあったでしょうか。
ただし「これかな」と思ったとしても、自己判断は危険です。
なんでもそうですが、病気などを疑ったら、すぐに病院で診てもらうことをおすすめします。
日光過敏症といってもたくさんの種類や原因があると言いましたが、中には重大な病気が隠れていることもあります。
専門医にきちんと診断してもらい、その上で治療を受けてくださいね。