猛暑が続けば、日が暮れても家の中が暑いまま、ということも日常茶飯事です。
特に2階の部屋は夜になっても熱がこもり、なかなか涼しくなりにくいもの。
夜も暑いままの部屋ではくつろげないし、眠りも浅くなってしまいます。
そんな暑い2階の部屋を扇風機を使って涼しくする方法と、熱がこもる二階の部屋の暑さ対策をご紹介します。
夜も2階は暑い!
夜も2階は暑いと感じる方は多いはず。
熱がこもった室内よりも外のほうが涼しく感じることも少なくはありません。
2階の部屋が暑いと感じるのは、暖かい空気は上に溜まるという空気の性質と、日中の日射しによる輻射熱で、屋根や壁が熱を溜め込んでしまい抜けにくくなっていることが原因です。
エアコンがあればつけて、すぐに快適な室温にしたいところですね。
しかし「2階の部屋にエアコンがない」とか「エアコンを使うと体調を崩す」などの理由がある場合は、エアコンに頼らず自力で工夫して、部屋の熱を冷まさなければいけません。
エアコンなしで室温が下げられるのか疑わしいと思われるかもしれませんが、エアコンなしでもある程度は、2階の温度を下げることが可能です。
室内の暑さ対策として最も簡単な方法は「窓を開ける」ということ。
ただ窓を開ければ良いというわけではありません。
やるべきことは「通風」です。
「通風」とはその名のとおり「家の中に風を通す」こと。
換気をして家の中と外の空気を入れ替えるのが大切なのです。
換気なので、2階の暑い部屋の1か所のみの窓を開けても意味がありません。
開ける窓は一つではなく、対角線上にある窓も開けるようにします。
要は風の通り道を作ってあげるのです。
また、1階の窓を開けるのも忘れずに。
1階の窓なんて開けても意味がないように思われそうですが、実は1階の窓を開けることはとても重要なのです。
なぜなら「温かい空気は上へと溜まる」から。
2階だけでなく1階の窓も開けておくことで、家の中の空気が動き外へと抜けます。
窓を開けて通風しなければ、こもった熱気は部屋にとどまったまま動きません。
これを動かすには、風を使って空気を動かすしかないのです。
風のない日でも同様です。
1階と2階の窓を開けることで、温度差のある空気は必ず動きます。
空気の流れを作ってあげるには、換気扇をつけるのも効果的。
いずれにせよ、風が通りやすいように「風の道」を作るイメージで窓を開けましょう。
2階が暑いときの扇風機の使い方
2階が暑いときは扇風機の使い方を工夫すれば、効率よく室内の熱を逃がすことができます。
扇風機の使い方として
・1階から2階へと風を送る
・壁や天井に向けて回す
という方法があります。
扇風機の風を窓の外に向けて回すようにすると、扇風機が換気扇のような役割を持ち、室内の熱を外へ逃がすのに役立ちます。
「通風」をしながら扇風機を回しましょう。
扇風機を1階から2階に向けて回すことで、1階の涼しい空気が2階へと届けられやすくなります。
また、1階にエアコンがあれば強めに冷房をかけておき、その冷えた風を2階に届けるように階段から扇風機を回せば、2階の熱が抜けるのも早いです。
輻射熱を溜め込んだ壁や屋根は、夜になっても、触ると温かかったりしますよね。
そんなこもった熱を冷ますために、扇風機を壁や天井に向けて回しておくのも効果的。
もちろん換気をした状態でやってみてくださいね。
単に1階と2階の窓を開けて「通風」するだけでなく、扇風機を併用することで、効率よく室内の熱を逃がすことができます。
これらは夜帰宅してからだけでなく、エアコンを使用する前などに行えば、室温が下がり冷房の効きも良くなります。
ちょっとしたことですが、急激に体を冷やすよりは段階を追って涼しくできるので、体にも優しい方法です。
節電にもなるので、ぜひ試してみてくださいね。
2階が暑いときの対策
2階が暑いときの対策は、上章の「通風」や扇風機を使った換気方法だけではありません。
室温には「窓」が重要な関わりを持っています。
日中に直射日光を浴びれば浴びるほど、室内の温度は上昇します。
室温の上昇は壁や屋根などの輻射熱によるところが大きいのは前述したとおりですが、特に窓ガラスやその周辺から入り込む日射しや熱の影響は大きく、部屋の中を暑くしてしまう要因となります。
そのため窓周辺の暑さ対策はできるだけ手を打っておいたほうが、夜になってもいつまでも2階が暑いという事態に陥ってしまいます。
2階だとベランダやバルコニーがあるかもしれませんね。
そのような場合、打ち水をするのは効果的です。
水が蒸発するには熱が必要です。
打ち水をすると、その水が蒸発するときに周囲から熱を奪います(気化熱)。
特にベランダの床がコンクリートである場合、熱を溜め込みやすい素材なので、打ち水の効果も感じやすいかもしれません。
窓の外側からオーニングやすだれ、よしずなどを使って窓全体を覆います。
窓に影を作っておくのは、日中の熱を極力室内に入れないようにするために最適の方法です。
2階でベランダがない部屋では、外から影を作るのも難しいところがあります。
そんな場合は内側から遮光/遮熱のカーテンをつけておき、昼間に留守にしている時間帯はカーテンを閉め切っておくと良いでしょう。
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まとめ
2階の部屋が暑いときは、まずは「通風」を。
たかが換気と思いますが、実際にやってみると室温が下がっていくのを実感できるはずです。
暖かい空気は上に溜まるという空気の性質を考慮して、効率よく室内の熱が外へ逃げるように、窓の開け方や扇風機・サーキュレーターの使い方を工夫してみてくださいね。