雨の日に、履いていた革靴に雨がしみこんでくる。
結構値の張る革靴だったのに。
まだそんなに使い込んでいないし、古くなっているわけでもないのに。
革靴に雨が滲み込んでしまうのには、理由があります。
濡れてしまった革靴の対処法と、どんな革靴なら雨でも安心なのかをまとめました。
革靴に雨がしみこむのは何故か
革靴に雨がしみこむ。
気をつけて歩いているつもりなのに、靴下までぐっしょり。
靴底に穴が空いているわけでもないのに、なぜ雨がこんなに染み込むのかと疑問に思われるでしょう。
しかし革靴の構造上、革靴に水がしみこむのは当然であり、仕方がないことなのです。
安い革靴だから、ということでもなく、高級ブランドの革靴でも同様です。
むしろ海外製の高級品のほうが、水がしみこみやすい材質を使っていたり、水が浸入して当たり前の構造になっているのです。
高級な革靴の靴底を見ると、ソール自体が革でできています。
レザーソールの革靴は、言うまでもなく雨水が侵入します。
革という素材自体が水を拒みませんし、革は糸で縫ってあるので、その縫い目から雨水はしみこみます。
雨が降れば、水につければ、革靴は濡れるものです。
ですから濡れる前提で、対策を打たねばなりません。
革靴の本場である欧州の気候とは、日本のそれはやはり異なります。
さほど雨が降らない国では、普通に履けている本革の靴でも、日本の雨の降り方と雨量には向いていないといえます。
ゴム底(ラバーソール)の革靴であれば、本革のソールよりは水の侵入もいくらかマシです。
ただしソール以外は、本革ですから、雨水がかかれば水は染み込んできます。
革靴の雨のときの対処法
革靴の雨のときの対処法は、シューケアグッズを使用します。
どうしても今履いている本革の靴を履きたい場合、このようなケアグッズを使って、シューズを守るしかありません。
● 防水スプレー
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雨と言えば、やはり防水スプレーです。
防水スプレーを使用するなら、説明書にはしっかり目を通しておきましょう。
革の種類や色によっては、変色する恐れもあるので、気をつけてください。
スプレーなので手軽にできる、革靴の雨対策ですね。
● ソールトニック
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靴底に塗れば、水の浸透を防ぎます。
● ポリッシュワックス
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ワックス系の靴墨がおすすめ。
クリームでアッパー(甲の部分)を磨き、ポリッシュワックスで仕上げます。
しかし雨の程度にもよりますが、やはり本革の靴は雨の日には向きません。
よく雨が降り雨量も多い日本では、雨の日用としてラバーソールの革靴を持っておいたほうが良いかもしれません。
雨に革靴でおすすめなのは
雨に革靴を履くならおすすめは、合成素材が良いですね。
合成皮革ならば樹脂が表面を覆っているので、本革の靴よりも雨水の侵入を防いでくれます。
雨の日用のビジネスシューズとして、合成皮革でラバーソールの靴も揃えておくと良いですね。
雨の日の靴を選ぶポイントとしては
● ソールは接着剤でつけられている
● アッパー(甲)部分は合成皮革
● 縫い目の少ないデザイン
と、このような条件の靴がおすすめです。
防水・撥水機能を謳った靴はたくさんあるので、お気に入りの雨専用の一足を用意しておきましょう。
【マドラス ビジネスシューズ】
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ゴアテックスという素材を内蔵している牛革ビジネスシューズ。
このゴアテックスは防水・透湿性に優れた素材で、レインシューズやアウトドアウェアなどに使われるものでもあります。
水は弾き、しかも透湿性があるので蒸れない。
雨の多い日本には、最適の素材であると言えるでしょう。
【リーガル 全天候ビジネスシューズ】
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こちらもゴアテックスを使用しているビジネスシューズ。
全天候、というだけあって、梅雨など雨の多い日も安心。
まとめ
革靴が雨の日にしみこむのは避けられないこと。
しかしきちんと対策を打てば、お気に入りの革靴に雨がしみこんでくるのを、いくらか防げるようになるはず。
もちろん、雨に濡れてしまった革靴のケアも忘れずに。
だけど一番のおすすめは、雨の日用の一足を見つけておくこと。
今の革靴を長持ちさせるためには、できるだけ雨に濡らさないのがベストです。