夏風邪は子どもがよくかかる印象がありますが、当然大人も感染します。
夏に風邪っぽい症状が出て、喉に水疱のようなできものができることも。
喉が痛いと食べ物を飲み込むこともつらく、体力も落ちてしまいがちです。
そんな夏風邪で喉が痛いときの対処法をまとめました。
夏風邪で喉にできもの?
夏風邪で喉にできもののようなものができたときに、疑わしいのは主に3つ。
・手足口病
どれも子どもがかかることの多い夏風邪の一種です。
しかし感染した乳幼児のお世話をするときに(くしゃみやおむつ替えなど)、大人も二次感染することがあります。
疲れていたり免疫力が低下しているときなどは、大人でも発症することがあり、大人がかかると重症化する恐れも。
ヘルパンギーナは39℃以上の高熱になることが多いようです。
そして口の中に、1~2㎜の小さな水疱がたくさんできるのが特徴。
口の中にできた水疱は食べたり飲んだりするだけですぐに破れてしまい、痛みを伴うので、飲食が困難になります。
2~4日ほどで、症状は落ち着いてくるようです。
手足口病はその名のとおり、口の中や手のひら、足などに2~3㎜の水疱ができます。
発熱はあっても高熱になることはほとんどありません。
まれに脳炎などの合併症を引き起こすこともあるようです。
大人がかかることもあり、かかってしまえば強い痛みと高熱が出る場合が多いようです。
口の中にできもの、水疱などの発疹ができる場合は、上記のヘルパンギーナと手足口病が考えられますが、同じく夏風邪の一種である「プール熱(咽頭結膜炎)」も、結膜炎のほかに、咽頭痛や扁桃腺の腫れが出ます。
できもの(発疹)がでなくても、喉に強い痛みが出る夏風邪は珍しくはありません。
夏風邪で喉が痛いときの食べ物は?
夏風邪で喉が痛いときの食べ物は、やわらかくて刺激の少ない食べ物。
水疱や口内炎ができているときなどは、ちょっとした刺激でもダメージを受けやすいので、とにかくするっと飲み込めるようなものが良いでしょう。
・ゼリー飲料
・プリン
・アイスクリーム
これらの食べ物は刺激が少なくすぐに飲み込んでしまえるので、夏風邪で喉が痛いときにはおすすめです。
喉に水泡などの発疹ができて、口内が敏感になっているときは、下記の食べ物は避けたほうが良いかもしれません。
・辛いもの
・ヨーグルトなどの乳酸菌系
・レモンや柑橘系の味
・酸を含んだ果物や野菜
程度によっては、おかゆやうどんなどを食べても良いのですが、熱いものは刺激になる場合もあるので注意が必要です。
辛みも当然NG。
咳が出やすくなるし、のどの痛みが増します。
味つけも薄いものがおすすめです。
意外ですが、ヨーグルトなどの乳酸菌系も、咽頭痛がひどいときは控えたほうが良いでしょう。
「レモン味」や「柑橘系の味」も、のどの痛みがあるときには向いていません。
同じく酸を含む果物や野菜なども、のどの痛みを誘発してしまう恐れがあります。
柑橘系フルーツやトマトなど、健康には良くても喉が痛いときにはおすすめできません。
とにかく、のどごしが良くすぐに飲み込めるものを選んで飲食するようにしましょう。
水分補給も忘れずに。
ただでさえ汗で水分を失いがちな夏。
そのうえ夏風邪で発熱すると、気づけば脱水症状を引き起こす恐れもあるので、こまめな水分補給を忘れずにしておきたいものです。
飲み物を飲むときも、口の中の刺激にならないような飲み物を選ぶようにしてください。
・熱い飲み物
・炭酸飲料
・柑橘系飲料
などは避けましょう。
常温の水や薄めたスポーツドリンクなどを飲んで、口の中の刺激を抑えつつ水分補給をしましょう。
夏風邪の喉の対策
夏風邪の喉の対策は、とにかく
・水分補給
の2点が重要です。
夏は高温多湿なので乾燥しないように思いますが、エアコンなどの冷房器具の風で、意外と室内は乾燥していることが多いものです。
汗もかくので、とかく水分が失われがちです。
喉や鼻の粘膜が乾燥しないように、冷房をかけている部屋では乾燥対策をとったり、こまめな水分補給で喉や体内を潤すのを忘れないようにしましょう。
風邪のウイルスを直接やっつける薬はなく、対処療法しかありません。
なにより栄養や休養をしっかりとって、免疫力を高めることが大切になってきます。
家族が夏風邪にかかると、家族内で感染する可能性は大いにあります。
夏風邪感染予防のためには
・こまめにしっかり手洗いをすること
・共用のタオルを使わないこと
・ドアノブやトイレなどの除菌を徹底すること
などが、効果的です。
まとめ
夏風邪で喉にできもののようなものができたとき、水疱状の発疹であれば「ヘルパンギーナ」や「手足口病」が考えられますが、ほかの病気である可能性も当然あります。
ひどくならない内に、医療機関での診察を受けるようにしてくださいね。