春のお彼岸は春分の日を中日として、その前後の3日間を含んだ7日間をいいます。
お彼岸は先祖を供養する大切な日。
準備をしっかり進めて、滞りなく過ごしたいものです。
春のお彼岸でやるべきことをまとめました。
お彼岸までにやっておくことを把握しておき、準備万端にしておきましょう。
春のお彼岸の準備をしよう
春のお彼岸の準備は、なにをすれば良いのでしょうか。
特に初彼岸、初めて迎えるお彼岸の場合は、故人のために充分に準備をしておきたいものです。
そんなに難しいことは何もありません。
やるべきことは、次のとおりです。
② 供花・供物をそなえる
③ お墓を掃除する
そして春のお彼岸では「ぼたもち」を供えます。
ぼたもちは牡丹餅と書き、その名のとおり牡丹の花に見立てたもの。
このぼたもち、秋のお彼岸では「おはぎ」と呼ばれます。
おはぎは「お萩」。
萩の花に見立てているのです。
ぼたもちもおはぎも同じものなのに、呼び名が違うのは、季節に咲く花に見立て、呼び方を変えているからなのですね。
なので春のお彼岸に用意するのは「ぼたもち」なのです。
お店では最近、どれも「おはぎ」として販売している傾向があります。
でもせっかく季節によって使い分けている文化があるので、それに倣って、春のお彼岸にはちゃんと「ぼたもち」と呼びたいものですよね。
そしてお彼岸の前準備として、お墓参りをするときに使用するものを揃えておきましょう。
チェックしておいてくださいね。
□ 線香
□ ライター・マッチ
□ お花やしきみなど
□ お供え物
□ 数珠
□ ほうき・雑巾
□ ゴミ袋
□ 手桶・ひしゃく(霊園・墓地で貸してくれることも)
春のお彼岸の過ごし方
春のお彼岸の過ごし方は、やはり家族そろってのお墓参りでしょう。
お彼岸の中日である春分の日には、お墓参りをして故人を偲び、先祖の供養をしたいものです。
お墓参りには特に「こうしなさい」という作法のようなものはありません。
でもマナーやある程度の順序は、頭に入れておいたほうが気持ちが楽ですね。
お墓参りのマナーと作法
まずはお墓の掃除です。
雑草を抜いたりゴミを拾ったり、枯れた花を取り除きます。
墓石は水をかけて洗い、周辺も掃き掃除しましょう。
② 供花や供物をそなえる
花立に水を入れてお花を立てましょう。
お供え物として、故人の好きだった食べ物などを墓石の前に置きます。
注意点として、供物を置くときには直接置かず、半紙などの上に置くようにします。
③ 線香に火をつける
④ ひしゃくで水をすくい墓石にかける
⑤ しゃがんでから合掌、一礼する
⑥ 後始末をする
ゴミはきちんと持ち帰りましょう。
お線香も燃やし切ってくださいね。
手桶や柄杓を借りたならきちんと返却します。
お供え物は、みんなでその場でいただきましょう。
それか持ち帰っても大丈夫。
とにかく、食べ物飲み物をそのままにして帰らないよう気をつけましょう。
お墓参りだけではありません。
家に仏壇があれば、お線香を焚き、供花や供物を備えます。
ぼたもちも忘れずに。
お彼岸の「彼岸」とは極楽浄土のこと。
お彼岸にご先祖様や故人の供養をすることで、極楽浄土へ行くことができるのだとされています。
初彼岸であれば特に、お寺で行われる彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる法要に参加するのも良いことです。
春のお彼岸の食べもの
春のお彼岸の食べ物は、宗派などによっても違います。
基本的には精進料理が一般的だといえるでしょう。
精進料理とはご存じのとおり、肉や魚を使用しない料理です。
野菜や果物、豆類・穀物・海藻などを使って料理したお食事を、お供えします。
お肉も魚も入っていない精進料理では物足りない気もしますが、滅多にない機会です。
素朴な味付けで、素材の味の活きた精進料理を楽しみましょう。
または、故人の好きだった料理をお供えする場合も多いですね。
どちらにしても、大切なのは先祖を供養し故人を偲ぶことです。
まとめ
毎日忙しい日々で、なかなか改めて先祖や故人を思う機会はありませんが、だからこそお彼岸には、故人を偲んでお墓参りをしたいものですね。
お墓参りのあとは故人の思い出に浸りながら、ぜひ家族みんなでお彼岸料理をいただきましょう。