引っ越しや買い替えなどで洗濯機を動かしたり処分するときに、必要になるのが「水抜き」です。
洗濯機の水抜きをしなければならないと聞いて、「水抜きって本当にしないとダメなのかな?」と疑問に思ったのではないでしょうか。
洗濯機を運ぶ際には必ずやっておかなければならない「洗濯機の水抜き」。
なぜ水抜きが必要なのか。
やるのならどうすれば良いのか。
引っ越しのときなどの参考に、洗濯機の水抜きについてまとめました。
洗濯機の水抜きをしなかったら
洗濯機の水抜きをしなかったらどうなるのか。
洗濯槽に水が入っていない洗濯機でも、給水ホースと排水ホースに水が残っています。
このホースに溜まった水を抜くことを「洗濯機の水抜き」といいます。
洗濯機の水抜きを怠ると、引っ越しなどで洗濯機を移動させるときに、給水・排水に残っていた水が垂れる可能性があります。
水が垂れるとほかの荷物や室内、移動時のトラックの荷台などを濡らしてしまいます。
床が少し濡れるくらいなら良いかもしれませんが、もしほかの家電等を濡らしてしまったら、故障の原因にもなりかねません。
洗濯機を動かすとき、移動させるときは、水抜きは必須なのです。
引っ越しで洗濯機の水を抜いておかなければならない場合、事前に引っ越し業者の方から「洗濯機の水抜きをしておいてください」といわれることもあるでしょう。
面倒であれば、場合によっては引っ越し業者のほうで請け負ってくれることもあるかもしれません。
もちろん業者さんによりますが、可能かどうかは確認しておいたほうが良いですね。
その際、洗濯機の水抜きはオプションとして別料金を支払うケースが多いです。
引っ越しはなにかと物入りでもありますので、結構かかるようなら自力でやるのをおすすめします。
やってみると特に難しいことはなく、簡単ですよ。
洗濯機の水抜きのやり方
洗濯機の水抜きのやり方をご紹介します。
タオルや雑巾、洗面器やバケツ・たらい等の水受けとなるものを用意しておくとやりやすいです。
① 洗濯機に給水している水道の蛇口を締める
② 洗濯機のふたを閉め、スタートボタンをON
③ 1分ほど洗濯機を回す(ここで給水ホースから水が抜ける)
④ 水の抜けた給水ホースを蛇口から外す
給水ホースから水が垂れる可能性があるので、タオルや水受けを使いましょう。
続けて洗濯機と排水ホースから水を抜きます。
⑤ 洗濯機の蓋をして、電源を入れる
⑥ 「脱水」ボタンを押して「スタート」(脱水は最も短い設定でOK)
⑦ 脱水完了したら洗濯槽の水気を拭き取る
⑧ 排水口から排水ホースを抜き取る
このときも排水ホースから水が出ますので、タオルと水受けを使用してください。
排水ホースを抜き取ったときに出てきた部品は、なくさないように気をつけて。
まとめてジップロックなどの袋に入れておき、管理しておいてください。
洗濯槽のなかに入れておくと、なくなることもないかと思います。
うちはドラム式洗濯機だ、という方もいらっしゃるでしょう。
ドラム式洗濯機の水抜き方法はこちらです。
① 給水用の水道の蛇口を閉める
② 洗濯機のドアを閉めて電源を入れる
③ 「槽洗浄コース」あるいは「ドライコース」でスタート(機種により異なります)
④ 15秒程度で切る
⑤ 給水ホースを外す
⑥ 電源ONして1分「脱水」する
⑦ 排水ホースを抜く(全自動洗濯機と同様)
なお、ご紹介した洗濯機の水抜き方法は一般的なものです。
洗濯機にはいくつも種類があり、ものによっては水抜きのやり方が異なるものもあります。
お使いの洗濯機の取り扱い説明書等でも、確認してみてくださいね。
洗濯機の水抜きのタイミング
洗濯機の水抜きのタイミングは、洗濯機を運び出す数時間前でも充分です。
ただ、水抜きすることは特に難しいことではないし、時間もそれほどかからないのですが、できれば前日に済ませておきたいところですね。
水気も完全に乾いている状態のほうが望ましいです。
また、引っ越しの日はほかのことでも忙しく、早めにできることはなんでも即終わらせておくのが一番です。
慌ただしいときは避け、余裕のあるときにやっておきましょう。
まとめ
洗濯機の水抜き方法はシンプルで、容易にできますので、ササっと終わらせておきましょう。
また、水抜きした洗濯機を持ち上げたり移動させるときに水が入っているような音がすることがあります。
「完全に水抜きできていなかったのかな?」と不安になりますが、それは恐らく洗濯機のバランスを保つための装置のなかに入っている液体の音なので、心配はいりません。