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静電気は服の素材が原因 衣類の組み合わせで出来る静電気軽減術

投稿日:2017年9月17日 更新日:

空気が乾燥するこの時期になると気になるのが、バチッと痛~い静電気。

色んな服を着ておしゃれを楽しみたいのに、選ぶ服の素材によっては静電気がひどくなる場合も多く、憂鬱ですよね。

静電気は服の摩擦で起こります。
服を着ている以上どうしても動きますので、布地がこすれ、静電気が発生してしまうのです。

それは仕方がないのですが、打つ手がないわけではありません。

衣類の組み合わせで出来る静電気軽減方法をご紹介します。

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静電気は服の素材が問題だった

洋服の素材選びで静電気が起きやすいことがあるのは、なんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか?

例えば「綿のTシャツは静電気が発生しにくい」とか、「フリース(ポリエステル)は静電気が発生しやすい」など。

確かに綿や麻のように「帯電しにくい素材」というのはあります。
逆にポリエステルは静電気が起きやすいイメージがありますよね。

しかしこれはポリエステルだから静電気が発生してしまうというわけではありません。

あくまでも静電気の原因は、衣類の異なる素材同士のこすれ。

素材によって、プラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものがあります。
組み合わせがプラスとプラス、あるいはマイナスとマイナスなら、こすれたときもそれほど静電気は発生しません。
しかしプラスとマイナスだと、静電気が発生しやすくなってしまうのです。

摩擦帯電列というものがあります。
その素材がプラスとマイナスのどちらに帯電しやすいかが分かるのですが、それを簡単にまとめたものがこちらです。

(マイナスに帯電しやすい)

ポリウレタン

アクリル

ポリエステル

アセテート



綿

人の皮膚

レーヨン

シルク

ウール

ナイロン

髪の毛

(プラスに帯電しやすい)

この帯電列を基に考えると、静電気の発生しにくい服のコーディネートのヒントになります。

静電気がよく起きる服の組み合わせ 起きない組み合わせ

先ほどの帯電列を参考にしましょう。

静電気が起こりやすい服の組み合わせ例

● ウールのコート(+)にポリエステルのシャツ(-)

● アクリルのセーター(-)にナイロンのジャケット(+)

静電気が起こりにくい服の組み合わせ例

● アクリル(-)のニットプルオーバーにポリエステル(-)のマウンテンパーカー

● ウール(+)のセーターにナイロン(+)のダウンジャケット

そもそも帯電しにくい素材である綿は、非常に使えるアイテムです。
どの素材の服を着たとしても、綿の服を組み合わせの1つに加えると、静電気の発生は抑えられます。

静電気が起きやすい服に対しての対策法4選

静電気対策のコーディネートをしたくても、手持ちの服ではそうそう都合よく組み合わせられない場合もあると思います。

忙しい朝、着る服をいちいち素材で選んでいる時間がない、なんてこともありますよね。

そんな時の静電気対策として、おすすめの方法がこちら

① 柔軟剤を入れて洗濯する

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静電気の原因は衣服の摩擦です。
柔軟剤によって衣類の表面はなめらかになりますので、摩擦も少なくなります。
そうすると、結果として静電気も発生しにくくなります。

また、柔軟剤に含まれる陽イオン系界面活性剤は、帯電防止剤とも呼ばれ、空気中の水分子と結合して電気を流してしまう性質があります。
そのため、静電気が発生しても流れやすくなるのです。

② 静電気防止スプレーをかける

市販の静電気防止スプレーを使用すればもちろんいいのですが、今すぐ使いたいのに手元にない!という場合。

少量の柔軟剤(小さじ1くらい)か、髪の毛用のコンディショナーを10倍ほどの水で薄めて、衣服にスプレーします。
繊維がコーティングされますので、摩擦しにくくなり、静電気も抑えられます。

また、布類などの除菌消臭スプレーも、静電気を防止するのに役立ちます。

③ 髪の毛や肌を保湿する

水は電気を通します。
なので夏など空気中の水分が多い(湿度の高い)時期は、静電気が発生してもすばやく分散されます。

しかし空気の乾燥した秋冬になると、空気中の水分量も減っているので、静電気が発生しやすくなるのです。

ということは全身に水分を吹きかけたら良いのかもしれませんが、服を濡らすわけにもいきませんよね。

でも肌や髪の毛なら保湿することができます。
保湿クリームを使って肌を守っておくことをおすすめします。

帯電列を見ると分かるように、髪の毛は非常にプラスに帯電しやすいものです。
また乾燥しやすい部位でもあり、さらに静電気が起こりやすくなる可能性も。
しっかり保湿をして、少しでも摩擦を減らすよう気をつけたいですね。

④ ゴム底の靴は避ける

ゴムは静電気を逃がしません。
そのためゴム底の靴を履いていると、発生した静電気は逃げ場を失い、体に溜まってしまいます。

おすすめは革靴です。
電気を通しやすい革靴は、たとえ静電気が発生しても、地面に逃がしやすくなるのです。

衣類の静電気対策まとめ

洋服の静電気対策、いかがだったでしょうか?

服の素材を考えて組み合わせるのは大変かもしれませんが、一度頭に入れておくと、服を買い足す際の目安にもなりますよね。

洋服のコーディネートだけでなく、湿度も重要です。
加湿器などを使用できる環境下にあるのなら、どんどん使用しましょう。

静電気にビクビクしない、快適な生活を送れますように!

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