妊娠してお腹が大きくなっていくにつれて、どうしてもできやすくなってくるのが「妊娠線」。
お腹のなかで赤ちゃんを育んでいることの勲章ですが、できることなら当然、妊娠線のないきれいなお腹でいたいものです。
妊娠線は何ヶ月ころから出てくるのか。
いつごろから妊娠線予防のケアをするべきなのか。
妊娠線予防、数を増やさないために、いまできることをご紹介します。
妊娠線は何ヶ月から?
妊娠線は何ヶ月から出てくるものなのでしょうか。
もちろん個人差はありますが、大抵の場合は妊娠8ヶ月ころから出てくることが多いです。
妊娠線が発生するのは、お腹が大きくなることが原因です。
赤ちゃんがおなかの中で成長してくるにつれて、おなかの皮膚も伸びてきます。
おなかが急激に大きくなると、おなかの外側にある表皮がまず伸びます。
その下にある真皮や皮下組織が、表皮の伸びに追いつかないことがあり、これが「妊娠線」と呼ばれる肉割れの状態になるのです。
妊娠線はお腹以外にもバストや二の腕、臀部や内ももなどの「脂肪がつきやすい部分」にもできやすくなります。
妊娠するといくらかの体重増加はありますが、太りすぎるのも、妊娠線ができやすくなる原因の一つになりかねません。
皮下脂肪が増えることによって、皮膚の組織が厚くなって伸びにくくなり、裂けやすい(肉割れしやすい)状態になってしまうのです。
正中線と呼ばれる線で、産後にはほぼ消えるものなので、あまり心配はありません。
妊娠線はいつからケアするべきか
妊娠線はいつからケアするべきなのでしょうか。
多くの場合、妊娠8ヶ月ころから出てくることの多い妊娠線ですが、4~5ヶ月の妊娠中期にはケアを始めておくことをおすすめします。
妊娠線が出てきてしまうのは体質や肌質などもあるので、仕方がない部分もあります。
ケアしていなくても、妊娠線がまったく出ない妊婦さんもいます。
でも充分にお手入れしていたのにも関わらず、たくさん出てきてしまったという方も少なからずいらっしゃいます。
しかしケアするのが無意味かというと、そうとも言い切れないのです。
妊娠線は皮膚の急激な伸びが原因ですが、皮膚は乾燥していると伸びにくくなります。
ですから肌を乾燥させないことが、妊娠線予防には必要です。
妊娠線予防にクリームやオイルで保湿する妊婦さんは多いですが、それは正しい予防法だと言えるでしょう。
お肌に合うのならクリームでもオイルでも構いません。
妊娠線ケアの市販クリームなどは、結構高価なお値段のものが多いですが、体の広範囲に塗りたい場合、かえって安価なクリームの方が気兼ねなくたっぷり塗れて良いかもしれません。
要は十分に「保湿」ができているかが重要なのです。
妊娠線ができやすい部分の皮膚をやわらかくして、急激な伸びにもついていけるような状態に、肌を整えておきましょう。
妊娠線予防・妊娠線を増やさないためのケア方法
① 手のひらにたっぷり保湿クリームやオイルを取る
② 時計回りにお腹をやさしくなでる
③ 下から上に、お腹をなでる
そのほかの妊娠線ができやすい部位も、たっぷりクリームを取ってやさしくマッサージしてください。
また、皮下組織の厚みで皮膚の伸びを悪くしないために、急激に太らないように気をつけましょう。
妊娠線予防や増やさないためのケアには、まずは保湿と、急激な体重増加をさせないことの2つが重要ポイントです。
妊娠線の兆候・前ぶれ
妊娠線の兆候として、挙げられるのが「痒み」です。
これも個人差のあるものですが、大抵の場合かゆみやチクチクした感じが出ることが多いでしょう。
妊娠中はホルモンバランスなども変化しますので、すべての肌のかゆみが妊娠線の兆候であるとは一概に言えませんが、かゆみは乾燥のサインでもあります。
徹底した保湿を続けて、皮膚をやわらかく保つようにしておいてくださいね。
できてしまった妊娠線を完全に消すことは不可能です。
しかし、出産したらほとんど気にならなくなる場合もあります。
出産後に少しずつ、自然に線が薄くなることもあります。
「体質なら予防とかケアしても仕方がないんじゃない?」
と思うでしょうが、そんなことはありません。
妊娠線だけに限らず、肌トラブルはほぼ乾燥から来ている場合が多いです。
すでにできてしまった妊娠線でも、保湿を怠らないことで、悪化を防げる可能性があります。
保湿が害になることはありませんので、ご自分の身体を労わるように、普段から丁寧なケアを心がけましょう。
また、冷えも肌を乾燥させる要因の一つです。
体を冷やさないように、気をつけてください。
まとめ
妊娠線ができるのは、できれば避けたいものです。
一生懸命にケアしてもできることもあるし、ガッカリしてしまうこともありますが、いずれにしても、保湿と体重管理は妊娠線予防のためだけではなく、お肌や体のためにも良いことです。
普段からお肌のコンディションを整えて、妊娠線のできにくい・悪化しにくい肌作りを続けてみてくださいね。
そして可愛い赤ちゃんに、笑顔で会えますように!