お盆には、ご先祖さまや亡くなった身内の魂が帰ってくると言われています。
浄土から戻ってくる先祖の精霊をお迎えし、供養するのがお盆。
お盆にお供えを用意したいけれど、お供えするものは何が良いのでしょうか?
お菓子だったらどんなものが良い?
お金だったら幾らくらいが相場?
お盆のお供えの疑問を解消します。
お盆のお供えは何がいい?
お盆のお供えは何がいいのか悩むところですよね。
しかし基本的には、仏壇にお供えする物に決まりはありません。
生前に故人の好物だったものなど、ご先祖様に喜んでもらえそうなものを選べば良いでしょう。
ただし特に決まりはないとはいえ、先方に対しての配慮は必要です。
たとえ身内へのお供えでも、家族や親戚への配慮は忘れてはいけません。
また、地域によって避けるべきものなどもあります。
念のためにそれらは避けてお供えを選んだほうが良いかと思います。
お供えに避けるべき物としては
・肉や魚介類
・高額過ぎるもの
・日持ちしないもの
これらは避けておいたほうが無難です。
精肉・鮮魚などは殺生を連想させるので、お盆の時期は特にNG。
高額過ぎるお供えも、受け取った方が恐縮してしまいます。
日持ちしないものはすぐに食べないといけないので、場合によっては困らせることにもなります。
あえてこれらのお供えの品を選ぶことはないので、どうせなら先方に喜んでもらえそうなものをお供えにしたいところですよね。
お盆に喜ばれるお供えは?
・焼き菓子・煎餅
・季節のフルーツ
・そうめんなどの乾麺
・ジュース・ビール
・焼き海苔
・かまぼこ/さつまあげ
・缶詰
などと、基本的に日持ちがするものが喜ばれるかと思います。
お盆の時期は人が集まりますから、消化できそうであれば日持ちにこだわることもないでしょう。
しかしその辺りの事情が不明な場合は、必ず日持ちする物に絞って選ぶようにしたいですね。
お供え物を持参するか郵送するかによっても、日持ちが違うこともあります。
郵送するならその分も含めて、日持ちを計算しておきましょう。
また、家族や親戚が集まったときに子どもたちに分けて持ち帰らせるシチュエーションが予想されるのなら、分けやすい個別包装の物を選んでおくと良いですね。
食べ物以外だと
・線香
・ロウソク
などもあります。
ただお線香やろうそくなどは、地域や家庭によって喜んでもらえない恐れもあります。
身内を亡くし1周忌くらいまではお線香などを送ってもさほど問題はありませんが、それ以降だとあまり喜ばれない土地もあるようです。
それに最近の住宅事情や煙によるアレルギーなども考慮すると、確実に喜んでもらえるのが分かっている場合にのみ、お線香やロウソクは選んだほうが良さそうですね。
ちなみにこんなロウソクもあります。
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家族や親しい間柄であれば、故人の好物を模したこんなロウソクをお供えするのも良いかもしれませんね。
お盆に仏壇にお供えするお菓子のおすすめは?
お盆に仏壇にお供えするお菓子は、前述のとおり日持ちするものがベスト。
お砂糖でできた落雁(らくがん)は、お盆のお供えの菓子として定番ですが、すでに用意してある可能性も高いです。
やはりできるだけ個別包装のお菓子をお供えに選んだほうが、無難であると言えますね。
・最中
・ようかん/水ようかん
・マドレーヌ/クッキー(焼き菓子)
・バームクーヘン
・おせんべい/おかき
・カステラ
・どら焼き
・ゼリー
などと食べやすいもの、分けやすいものをおすすめします。
こちらの加賀もなかは個人的におすすめです。
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上品な個包装のもなかは、老若男女問わず気に入ってもらえると思います。
最中の皮が別になっている【加賀もなか】を食べた感想・レビュー
そして果物のことを「水菓子」と呼びますが、水菓子をお供えする場合も日持ちするものを選ぶようにしましょう。
スイカやメロン、パイナップル、リンゴなど、数日持つようなフルーツを選びたいですね。
お盆の時期になればフルーツの盛り合わせも店頭に並んでいるので、そういうものを選べば良いと思いますが、もし個別に買うのであれば、果物の数は奇数に揃えるようにしましょう。
割り切れてしまう偶数は「故人との縁が切れる」とされて、お供え物には相応しくありません。
一応念頭に置いて選ぶようにしてくださいね。
お盆に仏壇にお供えするお金はいくらくらい?
お盆に仏壇にお供えするのがお金だったら、いくらが相場なのでしょうか。
お供えを現金にするのなら、表書きは「御仏前」です。
御仏前は一般的に2,000~3,000円ほどだと言われていますが、大体3,000円前後が相場でしょう。
特別お世話になったなど、ちょっと気持ちを上乗せしたい場合は5,000円程度のお供えでも良いかと思います。
または現金を3,000円包んで、2,000円ほどのお菓子をお供えにプラスするのも良いでしょう。
あまり高額だと気を遣わせてしまいかねないので、その点だけ注意しておきたいポイントです。
新盆であれば、関係性にもよりますが5,000~10,000円が基本的な相場とされています。
まとめ
いかがでしたか?
お盆のお供えには何がいいのか、もう迷いませんね。
・日持ちのする食品
・小分けできるものなら尚良し
お金のお供えでも、もちろん大丈夫。
ただし注意点として、高額過ぎないこと。
お盆に親しかった故人やご先祖様をきちんと迎え供養するために、喜んでもらえるお供えを選びたいものですね。