突然起こる、激しい腹痛。
周期的な強い痛みの波に、休むことなく襲われる。
ある日、家族が普通ではない腹痛を訴え、救急搬送されました。
病名は「腸閉塞」。
緊急手術を受けて入院しており、あとは体調の回復を待つだけですが、退院後の食事はどう気をつければ良いかが気になるところです。
腸閉塞の術後の食事について、まとめました。
同じ腸閉塞の患者さんやご家族の、参考になれば嬉しいです。
腸閉塞の手術後の食事はどうする?
腸閉塞の手術後の食事はどうするべきなのでしょうか。
腸の手術のあとは、こんな症状が出やすくなります。
□ 大腸の水分の吸収が減少しがちで、下痢・軟便になりやすい
□ 頻便や腹部膨満感を起こしやすい
食べ物を消化するのは胃腸です。
だから手術して腸を切ったりした場合、やはり消化機能に多少なりとも影響があるのではないかと思いますよね。
腸に負担のかからない食事を考えることは、必要不可欠だと言えるでしょう。
腸閉塞やイレウスなどは、食生活の乱れも一因となる場合も多く、食事内容の見直しも必要になります。
発症前と同じ食事内容では、きっと胃腸の負担は減らせないはず。
医療従事者ではない私たちにできるのは、食事内容や生活習慣に気をつける以外にないのです。
腸閉塞の食事の注意点
腸閉塞の食事の注意点です。
□ 食物繊維を多く含む食材は避ける
□ 一度にたくさん食べ過ぎない
□ ゆっくりと噛んで食べる
□ 規則正しく食事を摂る
□ アルコールは控える
腸閉塞の人が控えたほうがいい食材・食事
● 脂肪の多い肉
● イカ
● タコ
● 大豆
● インスタントラーメン
● さつまいも
● こんにゃく
● 繊維質の多い野菜・根菜(ごぼう・レンコン・たけのこ・セロリなど)
● きのこ
● わかめ・コンブ
● 海苔
辛みの強いものは控えたほうが良いようです。
嗜好品にも注意が必要。
● チョコレート
● 揚げた菓子
● アルコール
● 炭酸飲料
● コーヒー
腸閉塞の人に摂って欲しい食材・食事
● 白身魚
● 卵
● 豆腐
● ひきわり納豆
● じゃがいも
● 長芋
● ほうれん草
● キャベツ
● 大根
● りんご
● バナナ
● 海苔の佃煮
嗜好品はこういうものを。
● プリン
● ゼリー
● ビスケット
食物繊維は不溶性だと、水を含んで腸に溜まりやすいので、控えたほうが良いようですね。
水溶性ならOK。
お腹にあまり溜まらない食材を選びましょう。
それでも食材を小さく切ったり、よく噛むことで、消化が悪いものでも食べさせられるかもしれません。
一度にたくさん食べ過ぎないことは、胃腸に食べ物を溜め込まず、消化をスムーズにさせるのに有効。
腸閉塞の再発防止のために
腸閉塞の再発防止のためには、やはり普段の生活習慣が大切なようです。
腸閉塞は再発する可能性が高いそうです。
あんなに激しい痛みを、二度と経験して欲しくはないもの。
腸閉塞の再発を予防するためのポイントを挙げておきます。
● お腹を温める
● 同じ姿勢をずっと取らない
● 運動をする
● アルコールは飲みすぎない
● 便秘にならないようにする
● ガムを噛む
とにかく胃腸の刺激になるものは避け、胃腸の負担になることはしないこと。
これに尽きます。
普段の姿勢にも注意をしてください。
いつも同じ体勢でいることが多いようなら要注意。
その姿勢が、知らず知らず腸を圧迫している可能性もあります。
最後の「ガムを噛む」って何?と思われたでしょうが、どうやらガムを噛むことは腸閉塞の予防に良いそうです。
ガムを噛むことで自律神経が整い、迷走神経も刺激され、腸の運動に関わるホルモンが多く作られるのだとか。
これは簡単で良いですね!
ぜひ試したいところです。
まとめ
腸閉塞やイレウスもそうですが、あらゆる病気は食生活と、普段の生活習慣の乱れによるものが大きいです。
家族のあんなに痛そうな姿は、二度と見たくはないもの。
バランスの良い食事を規則正しくゆっくりと摂ることに、勝るものはありません。