入院・治療中にお見舞いを頂いたら、退院後にお返しとして送る「快気祝い」。
無事に退院できたこと、快気したことの報告を兼ねて、お見舞いのお礼としてお返しの品を贈ります。
快気祝いの相場や、どんなものがふさわしいか。
退院してからいつごろ渡せば良いのか。
快気祝いについてのマナーをまとめました。
お見舞いのお返しの予算は?快気祝いの相場
お見舞いのお返しの予算、つまり快気祝いの相場としては、
お見舞いに頂いた金額の1/2~1/3程度
が目安です。
お見舞いにお金ではなく、品物を頂いた場合も同様です。
大体で良いので、頂いた物の半額から1/3くらいの物を選んで、快気祝いとして贈ります。
快気祝いの選び方 どんなものがいいの?
快気祝いの選び方には2つのポイントがあります。
● 後に残らないもの
病気を洗い流す、ということで、洗剤や石鹸、または入浴剤やタオルなどは良いとされています。
そして後に残らないものとして、食べると消えるお菓子などの食品はおすすめです。
最近の傾向として、今治タオルを快気祝いの品として選ばれる方が増えているようです。
今治 → 今、治ると読めますので、気の利いた快気祝いとして選ばれているのですね。
快気祝いののしは?
快気祝いののしは、「結び切り」の水引きがついたものを選んでください。
蝶結びではなく結び切りの熨斗を使う理由もちゃんとあるのです。
蝶結びの水切りを使うのは、何度も繰り返したいお祝いのとき。
輪っかになっていない結び切りの水引きを使用するのは、今回のように「二度と繰り返したくない」お祝い事のときに使います。
病から快復したとはいえ、病気や怪我は、二度と繰り返したくはないものです。
そのため快気祝いには「結び切り」の水引きがついたのしを選ぶのです。
表書きにはこう書きます。
快気祝い
全快祝い
御見舞御礼
退院内祝
快気内祝
快気祝いはいつ渡す?渡すタイミング
快気祝いはいつ渡すのが良いのでしょうか。
快気祝いを渡すタイミングとしては、退院後10日ほど経過したころが一つの目安です。
10日~30日間のうちに快気祝いを贈るのが一般的です。
完全に治癒している状態であれば、10日待つことなく、すぐに快気祝いの品を贈っても大丈夫です。
あくまでも体調次第ですので、無理のないように。
退院後も通院する必要があったり、自宅で安静にしていなければならない場合もありますので、10日以上経っても焦る必要はありません。
快気していないのに「快気祝い」を急いで贈ることはないのです。
体がちゃんと快復してから、本当の意味での「快気祝い」を贈りましょう。
そうは言っても落ち着かない!なんてこともあるかと思います。
そんなときは、ご家族や親しい方にお願いして、とりあえずのお見舞いのお礼を用意してもらっても良いですね。
まとめ
お見舞いのお礼などのマナーに関しては、どうしても地域や親族間で考え方が異なるケースが多く、「これが正しい」と言えるものではありません。
御見舞をくださった方が親戚であるのなら、こういう場合に親族間でどのようなやり取りをしていたかを、確認しておくのが良いですね。
会社や知人などになら、一般的な快気祝いのマナーどおりにやっておけば、失礼はないのではないでしょうか。