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探偵はBARにいる3を観てきた感想【レビュー・評価】

投稿日:2017年12月5日 更新日:

待ちに待った【探偵はBARにいる3】が、2017年12月1日の映画の日に公開されました。

私は【探偵はBARにいる】シリーズが大好きで、3公開を心待ちにしていたのです。
前作の【探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点】が2013年5月公開だったから、もう4年も経っているんですね!
ずいぶん待ちました。

ようやく観られたので、この感動が残っているうちに、感想を書いておこうと思います。

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探偵はBARにいる3を観に行った

探偵はBARにいる3、観に行きました。
公開初日には残念ながら行けず、翌日の2日に、ワクワクしながら映画館へ。

映画館は壁一面に【探偵はBARにいる】の【探偵】を演じる大泉洋さんと、相棒の【高田】を演じる松田龍平さんのお姿が。
待ってました!
4年ぶりです。

券売機でチケットを購入。
その足で売店へ向かいます。
目的はもちろん、【探偵はBARにいる3】のパンフレットを買いたいから。

しかし、なんと「入荷未定」のシールが!
売店の方に聞いてみると「ないですね」の一言。

そんなことってあるの?
前日に公開したばかりなのに???

なんとなく納得いかないまま、映画鑑賞の定番ポップコーンを購入して、席へ着きました。

探偵はBARにいる3の感想・レビュー

【探偵はBARにいる】は、東直己氏原作の「ススキノ探偵シリーズ」を基にした映画ですよね。
でも今回の【探偵はBARにいる3】のストーリーは、映画オリジナルだそうです。

札幌の「すすきの」で探偵をしている「探偵」と、探偵の相棒(兼運転手)の「高田」。
大泉洋さんと松田龍平さんにキャスティングした方、天才!

探偵は、感情豊かで人情味があふれ、でもワイルドで魅力的な雰囲気。
こんな人が身近にいたら、楽しいし頼れるでしょうね!

高田は感情表現が薄くぼんやりした感じなのに、探偵に本当に危険が及ぶと必死になるところがたまりません。
それが表情に表れないのがまた、「高田」ですよね。

「探偵」と、その相棒「高田」の軽妙な掛け合いが、相変わらずコミカルで楽しい。
こういう雰囲気って、女性同士ではめったに醸し出せない気がします。

ストーリーは……
失踪した女子大生、諏訪麗子(前田敦子)を探して欲しいと依頼を受けた探偵と高田は、彼女の行方を捜索しているうちに、麗子の所属していたモデル事務所のオーナー、岬マリ(北川景子)に出会う。

実はマリの持つモデル事務所は裏社会の組織とつながっていて、彼女の裏には、《最悪のサディスト》北條(リリー・フランキー)が。

複雑だけど、メインとなる登場人物はそれほど多くなく、結果も大体読めます。
しかし【探偵はBARにいる】シリーズは、推理を楽しむというより「雰囲気に浸る」のが正解だと思うので、なんの問題も無し。

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ただ、結末は切ない。
ただただ切ない。

ネタバレはしたくないので書きませんが、【探偵はBARにいる】は全編通してそうですが、とにかく女性が切ない。

今回の3のヒロイン岬マリを演じる北川景子さんは、とにかく目を見張るほど美しく、はかなげな雰囲気。
壊れてしまいそうで危うげで、雪の降る札幌の景色に、彼女はすごくハマっていたと思います。

見始めてすぐに「あれ?なんか違うな」と感じました。
なんだか1作目の【探偵はBARにいる】と、2作目【探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点】とは、ちょっぴり違った雰囲気。

画面がきれいにまとまっている、と言うか……
ちょっと洗練されているというか……

映っている札幌の風景は前作・前々作と変わらないのに、絵面の雰囲気が何だか違う。

これ、観終わってから気がつきました。
今回は監督さんが違う方だったんですね。

【探偵はBARにいる】の1と2は橋本一監督で、今回の【探偵はBARにいる3】は吉田照幸監督。
吉田さんは【サラリーマンNEO】や【あまちゃん】などの演出を手掛けた方ということ。

好みでいえば、私は橋本一監督の描く「ススキノ」の空気感が好きですね。
昭和っぽく、泥臭い雰囲気とでも言いましょうか。
バイオレンスなシーンでは、血の匂いすら感じるような。
「痛い」シーンでは、本当に「痛い」と思ったものです。

【探偵】も【高田】も脇役の方々も、小道具までもがすべて「洗練されていなくて」、それが良かった。
洗練されていないけど、紛れもなくカッコイイ。
ハードボイルド感が満載で、男臭くて、そういう雰囲気を【探偵はBARにいる】には求めていたんです。

だから、吉田監督の描く【探偵はBARにいる3】は、弱冠ライトな気がしました。
軽いというか、マイルドというか。

ただ、心に残るシーンがあって、そこはきっと吉田監督だからこそ撮れたであろう場面ではないかと思うのですが、最後の高田と波留(志尊淳)の壮絶な戦いが、これまでにない演出で。

いま思い出しても……

じわじわ来ます。

そうそう!
パンフレットが売っていなかったと冒頭でお話ししましたが、なんと前日に私が行った映画館に【探偵】大泉洋さんが来ていたらしいのです!

もう、びっくりです!

そんな……
知っていたなら何が何でも1日に行きましたよ~(´;ω;`)

どうりでパンフレットも売り切れるはずですよね……

なんだかんだ書きましたが、【探偵はBARにいる3】、面白かったです!
泥臭い感じは薄れてはいますが、作品としてきれいにまとまっており、これはこれで素敵でした。

機会があったらぜひ、観てみてくださいね!

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