「片づけてもすぐ散らかる…」
「家族が戻してくれない…」
そんな悩みの多くは、実は“片づけのやる気不足”ではなく、
家の“動線不足”が原因かもしれません。
動線とは、“家の中で人が動くルート”のこと。
これが今の暮らしに合っていないと、
- 物を戻すのが面倒
- つい置きっぱなしになる
- 家族が定位置に戻してくれない
という“散らかりやすい家”になってしまいます。
では、動線をどう見直せば、散らかりにくい家に変わるのでしょうか?
散らかる家は「動線」が合っていないだけ
1. 片づけにくい動線の家で起きていること
① 戻す場所が遠い
・リビングの物を収納する場所が別の部屋
・使う場所から収納が離れている
これだけで“あとでやろう”が増えます。
② 物の置き場が生活に合っていない
・子どものランドセルがダイニングに置きっぱなし
→ 定位置が遠い or 使う場所と合っていない
・郵便物がキッチンに山積み
→ 開封する場所に定位置がない
生活動線と収納がずれていると、散らかりは止まりません。
③ 家族が戻せない仕組みになっている
家族のせいではなく、
“誰でも戻せる”仕組みがないだけのこと。
- 高い棚
- 複雑な収納
- ラベルが曖昧
こうした収納は毎日使いづらく、自然と散らかります。
動線を整えると、家は勝手に片づく
2. “使う場所にしまう”が最優先のルール
片づけの基本は
使う場所=しまう場所。
- リモコン → ソファ近く
- 文房具 → ダイニングテーブルのそば
- 洗濯ネット → 洗濯機のすぐ横
少し変えるだけで、戻すのが一瞬になります。
3. 動線に合う収納を“置く場所ごと”に作る
◆ リビング動線
人が一番集まる場所。
ここが散らかるなら、収納の位置が足りていません。
- ソファ横に小物ボックス
- 子どもの学校セットはリビングに一時置き
- テーブル近くに文具ステーション
リビングに“使うものの定位置”を作るだけで激変します。
◆ キッチン動線
料理中に動線が途切れると散らかりやすくなるため…
- 調味料はコンロ近くへ
- よく使う鍋はワンアクション取り出し
- 出しっぱなしOKの「見せる収納」も可
“戻しやすさ”を優先に。
◆ 玄関動線
外から帰る時の動線がスムーズだと、玄関が荒れません。
- 郵便物の一時置きトレー
- マスクや鍵の定位置
- バッグの仮置きスペース
“置きっぱなしゾーン”を公式に作ると逆に散らからない。
誰でも戻せる仕組みに変える
4. 家族が使いやすい=散らかりにくい家
● ワンアクション収納
開ける・取り出す・閉める、が多い収納は続かない。
“1手でできる”仕組みが最強。
● 見える収納を増やす
とくに子ども・パートナーは
“見えないと存在しない”生き物。
- ラベルをわかりやすく
- 中身が見えるケースにする
これだけで劇的に改善。
● 家族にとっての“最短距離”で収納を決める
自分基準ではなく、
家族が自然に戻せる場所=正解の位置。
たとえば:
- パパが鍵をダイニングに置く → そこに定位置を作る
- 子どもが宿題をリビングでやる → 文具はリビングへ
“家族の習慣を許容する収納”が散らかりにくさにつながります。
まとめ|散らかるのは性格じゃない。動線が合っていないだけ
片づけが続かないのは、
やる気の問題ではなく「動線が暮らしに合っていないから」。
- 使う場所にしまう
- 動線に沿った収納を作る
- 家族が戻しやすい仕組みにする
この3つを整えるだけで、家は勝手に片づきはじめます。
片づけに自信がなくても大丈夫。
“動線”を見直すだけで、あなたの家はもっとラクに、もっと心地よくなります。


コメント