すぐそこに新しい年が近づいて来ていますね。
大晦日はどうお過ごしですか?
おおみそかと言えば、やはり恒例の【年越しそば】。
さて、この年越しそば、大晦日の何時に食べていますか?
年越しそばを食べるべき時間って、一体何時が正解なのでしょう。
年越しそばを0時に食べるのは正解か不正解か
年越しそばを0時に食べる方、いますよね?
私の家ではそうでした。
0時になって除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べていましたね。
地域の慣習というより、単なる「年越しそば」という響きからくるイメージだったのだろうと思います。
「年越しそば」だから「年を越すときに食べる」のだと、考えていたのかもしれません。
大人になって、これがあまり一般的ではないのだと知ったときには苦笑いしました(^^;
年越しそばは一般的に、「年を越す前」に食べるもの。
0時を越す前に食べるべきという認識が、近年のスタンダードです。
年越しそばを食べる理由は、諸説あります。
● 切れやすいそばが、一年の災いを切り捨て、翌年まで持ち越さないようにするため
● むかし金細工職人が、散らばった金粉を、そば粉で作った団子を使って集めていたことから、金運上昇を願って
● 風雨に強いソバを食べることで、健康を願って
いろいろな説はありますが、やはりどれも「縁起を担いだ」ものばかり。
縁起の良い蕎麦を食べることで、1年の災厄を断ち切り、新年を良い年にしたいと願う慣習なのですね。
ですから、年越し蕎麦は新年を迎える前に食べるのが「縁起がいい」と言われています。
年越しそばを年越してから食べるとどうなるの?
年越しそばを年越してから食べるとどうなるのでしょう?
一般的に年を越してから食べる年越しそばは、縁起が悪いともいわれています。
また、年越しソバを残すと、新しい年に金運に恵まれないなどといった伝承もあります。
縁起を担いで新年を迎えたいのなら、年越し蕎麦は年内に食べきりましょう。
ただしこれは、一般的なお話し。
地方によって年越しそばの味つけが違うように、住んでいる地域によって、伝承も違うものです。
例えば、会津地方では年が明けてからそばを食べる慣習があると言います。
元旦に食べたり、1月14日に食べる地域もあるようです。
地方によって食べるタイミングは異なるので、住んでいる土地の慣習に従うのが良いですね。
もちろん、自分の生まれ育った故郷の風習に沿って年越しそばを食べるのもOK。
年越しそば忘れてた……食べ忘れた年越しそばの行方
年越しそば忘れてた……
なんてことも、数年に一度くらいはあります。
食べ忘れた年越しそばは、どうすれば良いのでしょうか?
「縁起が良いとか悪いとか気にしない!」
なんて人なら良いのですが、気にしてしまうタイプだと、食べるのに少しためらってしまいますね。
でも大丈夫!
前述のとおり、地域によっては元旦にソバを食べる風習もあります。
1月1日に食べるソバは「元旦そば」「元日そば」「朔日(ついたち)そば」「正月そば」などと呼ばれています。
清めの食べ物として、一年の始まりに食べる地域もあったとされています。
おめでたいお正月に蕎麦を食べる「祝いそば」は、地方によっては珍しいものではありません。
確かに最近は、一般化した知識がネットを通じて広がり、「年越しそばは年内に食べきらなくてはならない」とか「年を越して食べると縁起が悪い」などと言われていますよね。
一般的にはそうだとしても、正解は1つではありません。
食べ忘れて年が明けてしまったとしても、そんなに気にすることはないのです。
「これは年越しそばではなくて、元日そばだ」と思って食べましょう。
せっかくの美味しいソバを無駄にしないように、きちんといただきましょう。
まとめ
年越しそば一つをとっても、こうしてみると様々な言い伝えがあり、面白いものですね。
これを機会に、自分の故郷や、現在住んでいる地域の「年越しそばを食べるタイミング」を調べてみるのもいいかもしれません。
最近では年々、若い世代を中心に年越しそばを食べない人が増えてきている様子です。
しかし、一年の締めくくりに日本古来の行事を楽しむのは、とても趣のあること。
美味しいそばを食べて、良い新年を迎えましょう!